2010年12月26日日曜日

探し続ける


クリスマスが過ぎ、いよいよ年末です。

2010年しっかり振り返って、2011年を迎えたいと思います。


今年の初め、目標を立てました。

「限界を超える」


言葉の響きは大げさなところもありますが、自分の中で
何か閉塞感を打ち破りたい、可能性を拡げたい、
そんな気持ちがありました。


今感じるのは、限界なんて自分で決めなければ存在しない
ということです。


2010年たくさんの人との出会いがありました。

Twitterを始めたことも大きかったように思います。
自分から何かを発信しようとすること、
人との出会いや機会を創り出そうとすること。

結局は自分が現状に留まろうとしているか
何かを探し続け、動いているかどうかなんだと思います。

アップルのスティーブ・ジョブズにも大いに影響を受け、
macもiPhoneも購入しましたが、それはあくまでツールです。
スピーチの中で、こんなフレーズがあります。


"Keep looking. Don't settle."


これからも立ち止まることなく、動いて探していきたい。

特に何かが決まっていなくてもいいんだと思います。


もうすぐやってくる2011年。

探し続け、機会を深化させる1年に。



2010年12月15日水曜日

選択と決断


今日は振替休日です。

太陽の光と、澄んだ空気で心身引き締められます。


前回から少し空いてしまいましたが、
12月3日〜5日で韓国に行ってきました。


短い滞在でしたが、韓国の大学生たちと話をしたり、
留学している大学の後輩と再会できたりと、
充実した時間を過ごせました。


今回は、キャリアカウンセリングの際お話する
【Can】【Want】【Must】の三要素を紹介します。


【Can】やれるかどうか

【Want】やりたいかどうか

【Must】やるべきかどうか


特に転職という場合であれば、【Can】の棚卸しから、
【Want】や【Must】との距離やギャップを認識し、
戦略を立てていくことになります。


この考え方については、リンクアンドモチベーション代表の
という本の中で紹介されています。


この本は神戸大学教授の金井壽宏さんと共著であり、
組織やモチベーションについての学問的見方と
ビジネスの現場での見方と両方の視点からの紹介があり、
自分自身、大学・大学院での研究を思い出し、
興味深く読むことができました。


仕事選びに関わらず、人は選択と決断の連続で生きています。

目の前にあるものを選ばない、という選択もあります。

その際に何かの可能性を広げる一方で、何かの可能性は
狭まる、あるいはなくなるということも起きています。


自分が過去どういった選択や決断をしてきたのか、
その理由は何だったのか、そこから判断軸が見えてくると、
過去—現在—未来がつながる感覚が持てるかもしれません。



2010年11月28日日曜日

わかることは、変わること。


昨日は人材業界・企業人事の交流会に参加しました。


考えてみると、同じ業界ではたらいている人たちと
話をする機会というのは今までなかなかありませんでした。


ライバルである一方、業界全体が盛り上がって
より良い社会を作れるような仕事をしていきたい。


人材業界を大きな面と考えた場合、
企業と個人に対する影響力は決して小さくないと思います。



知るだけではなく、わかること。

そして自らが変わろうとしていくことが大事。


何かを知っている状態というだけでは、
何も責任は生じません。

しかしながら、

わかったこと、理解した事を相手に伝えれば
それに対して何らかのアクションをとることが期待されます。


人と向き合う中で、自らが動き変わっていく機会を活かす。

全ての接点は、より良い自分になるためのチャンス。


そして、人と組織がより良い方向に向かう原動力に。



2010年11月23日火曜日

意思という塊


試合前の天気雨が、今日の激戦を物語っていたようだ。


大学ラグビーの早慶戦。

攻めるアカクロ(赤黒:早稲田)と守るタイガー(黒黄:慶應)。


慶應がこの日のために、ひたすらディフェンス・タックルの
練習をしてきたことは前半ゴールラインを背負っての攻防で
強く、伝わってきた。


どちらのOBというわけでもなく、いいラグビーが観たいと
秩父宮に足を運んだ。


いい試合だった。


個人の突破力が強い早稲田と、乱れず分厚いディフェンスの慶應。

10–8という僅差の試合での慶應の勝利。


組織として慶應が強かった。試合を観ていて、この日のために
何を準備してきたか、これだけは必ずやるんだ、という意思が
グラウンドで一つの塊のように動いているのが見えた。


勝負とは、こういうものなのだろう。

分析に基づいた、戦略。

時間や風向きでチーム全員が同じ事を考えているような、戦術。

十分な練習量に裏打ちされた自信とプライド。


ラグビーは、楽苦備と書かれることもある。

楽しさと苦しさを備えているからだと解釈している。


ただ、経験上は楽しい練習なんてほとんどない。

試合に勝てば楽しいとも限らない。

徹底的に苦しんで、苦しんで、やってきたことを試合で表現する。

その瞬間、仲間と成し遂げることが楽しいのだ。


いつまでもその感覚は忘れずに、真剣勝負を楽しめるように、
日々過ごしていきたい。



2010年11月7日日曜日

勝負の秋


秋、特に11月になると思い出すことがあります。


高校3年生の秋、11月5日。


ラグビー全国大会予選の東京都大会準々決勝、
高校最後の試合です。


グラウンドで多くのことを、身を持って学びました。

それは、社会人になってからも大きく活きています。


高校ラグビー部のコーチ、藤島大さん
卒業後言われた一言は毎日のように思い出します。


「いいチーム作りは、いい映画作りと同じ。
 大枠はシンプルに、ディテールは完璧に」


これは個人の仕事にも当てはまります。

仕事を通して成長していきたいと思うのであれば、
自己の成長戦略を持つ必要があります。


まずは、自分が一番伸ばしたい武器を思い切り高め、
磨けるかという観点で環境を見直すこと。

そして、選んだ環境の中で能力を効率的に、
徹底的に高めることではないかと思います。


ちなみに、高校の時のチーム戦略は

『速いテンポの15人ラグビー』


相手より先にボールに集まり、
相手のディフェンスが揃う前に攻撃、
攻撃し続けるというものでした。



2010年10月24日日曜日

予想外を楽しもう。


夜が長くなってきました。


秋が深まる、と言いますが何か物事を掘り下げて考えるには
よい時期になってきているような気もします。


なんとなくこのまま年末に突入するのではなく
ジャンプの前に屈むように思考を巡らせて一段高く、
2010年をまだまだ楽しみたいと思います。


昨日の研修では『計画された偶発性:Planned Happenstance』
という言葉について考えました。


スタンフォード大学心理学教授のジョン・クランボルツにより
提唱されたキャリア論です。


ポイントは奇しくもスタンフォード大学でスピーチを行った
スティーブ・ジョブズの『点と点をつなげる』という話と同じです。


—予期せぬ出来事は、キャリアに影響を与える。

—起きた出来事、イベントを最大限利用すること。

—予期せぬ出来事を、わざわざ創り出していくこと。


予期せぬ出来事は突然の変化でもあり、抵抗が生じやすいものです。

それに対して、オープンマインドで学びながら主体的に取り組むことが
チャンスを掴むことにつながるという考え方です。


日々の生活の中においても、仕事においても、意思決定の積み重ねが
今につながっています。


時には失敗したと感じる判断をすることもあるでしょうが、
巻き戻して選び直すことができるわけではありません。

だからこそ、今歩いている道の延長線上を開拓していくことが
思いもよらなかった場所に到達することにつながります。


これはキャリアは計画通りに積んでいくことが基本的に難しい
という立場から論じられています。

ただ、計画をしても無駄というわけではなく、計画通りに進まない
という場合にそれを糧にしていくという考え方を持つことができれば
より多くのチャンスを掴むことができるということなのです。


さらに、予期せぬ出来事は自分からも積極的に創っていくことが
より多くのチャンスに触れるために必要だそうです。


自信を持って、オープンマインドでいきましょう。



2010年10月17日日曜日

「転職活動」から「転職」への確かな一歩


10月、過ごしやすい日々が続いています。

一方で、これから年末、それが終わったら年度末と
下半期は慌ただしい日々が多くなりがちかもしれません。

やることは多いですが、こういった時こそ追われるのではなく
自分から追いかけて、何かを掴んでいきたいと思います。

今日は「転職活動」と「転職」について書きたいと思います。

「転職活動」は応募、選考を受けて内定までの時期、
「転職」は内定獲得後から入社するまでの時期と
二段階のプロセスが存在します。

特に、現職中の方であれば現職を辞めて環境を変えるということが
いよいよ現実として目の前に迫ってくるのが「転職」の時期です。

自分が選ばれるかわからない中、何かを変えたくて、挑戦したくて
応募する以上、誰でも受かりたい、認められたいと思います。

そうして内定を勝ち得た時、自分がなぜそのポジション/企業に
チャレンジしたいと思ったのかということと、
自分の何を認めてもらえたのか、という点を整理することが
一歩を踏み出す上で重要です。

応募する、活動するというそのこと自体にも勇気とエネルギーが
必要なことだと思います。
自分を試すという意味では認められないこともあり、
痛みを伴うものでもあるからです。

だからこそ、「転職活動」から「転職」への大事な一歩は
納得できる状態で、自分の決断で前に踏み出し、
未来を切り拓いてもらいたいと強く思います。



2010年10月3日日曜日

水と緑の国、ラオス。


10月になり、2010年度下半期スタートです。

ラオスから帰ってきたら、突然のように夏から秋になりました。


今日はラオスの旅で撮った、写真をいくつか載せようと思います。
ちなみに写真は全てiPhone4で撮影しました。


メインはラオスの首都ビエンチャンからバスで11時間かかる、
ルアンパバーンという、古都で仏教の中心地。世界遺産です。




修行をしている僧侶が、早朝托鉢に歩きます。




メコン川の夕暮れ。雨季のため水の量は多く、流れも速いです。

また、首都ビエンチャンとルアンパバーンの間にバンビエンという
小さな町があり、そこで自転車を借りて現地の人の生活も覗けました。




ラオスは、アジアの原風景というか、懐かしさを感じる場所でした。


旅では全ての判断に責任を持つということの意味を痛感します。


あの判断でよかったのだろうか、と思うこともありますが
なぜ、それを選択したのか自分の中で受け入れ、消化できるように
日々過ごしていきたいと強く思いました。


そして、また旅に出ます。



2010年9月12日日曜日

遠くまで行くこと。深く考えること。


いよいよ明後日、旅に出ます。


毎年一度は海外に行っています。

いつもバックパッカーで航空券のみ、あとはその場で決めます。

自分が動かないと、何もできないしどこにも行けない。

言葉が通じなくても、わからなかったら聞かないといけないし、
必要があれば頼まないといけない。

移動時間は普段見ない景色を眺めながら深く思考することができます。
そして、旅をしながらいつも思い出す言葉があります。


『人生は短い。遠くまで行け。そして深く考えよ。』


冒険投資家のジム・ロジャーズの言葉です。


世界は広く、そこに行かなければ会えない人たちがたくさんいて、
自分の目で見なければ感じることができないものもたくさんあります。


だからこそ、旅は現地で感じたことを一番大事にしたいと思っています。


キャリア・プランニングは、外国旅行に似ています。
どれほど綿密な計画を立てて、日程や泊まる場所を決めても、
予定になかったことがいちばん面白いものです。
素敵な人と知り合い、ガイドブックに載っていない場所を
案内してもらえるかもしれないし、
列車に乗り遅れて、予定になかった小さな街を探検する
ことだってあるでしょう。
旅で記憶に残るのは、最初の予定にはなかった出来事のはずです。
途中で目の前に飛び込んできて、驚きをもたらす
予想外の出来事なのです。


今回はどんな予想外の出来事があるのでしょうか。

旅をしながら、自分のキャリアについても深く考えたいと思います。


9月14日にバンコクに飛び、夜行列車でラオスを目指します。
帰国は9月21日早朝の予定です。

いってきます!

そう、帰るところがあるから旅に出るんですよね。



2010年9月11日土曜日

自己分析〜R-CAP編〜


今日はGCDF(キャリアカウンセリング資格)の研修で、
研修受講前に受けたR-CAPの結果を見て分析しました。


R-CAPはリクルートの職業適性診断です。

就職活動の際に受けたことある人もいるのではないでしょうか。


簡単に結果をまとめてみます。



【Locus of Control】

※「仕事へのどんな関わり方を好むか」を見る指標

自分の周りで起きる出来事に対して

Internal:自分でコントロールできると思う度合いが高い

External:他者や運命にコントロールされている思う度合いが高い

どちらの傾向が強いかを測定。



結果は、Internal傾向が強い。

自分の周りで起こる出来事に対して、その責任をおく割合は
自己が86%、運命が14%、他者が0%という結果でした。



【Job Fitting Index】

※やりがいを満たす可能性の高い仕事(能力ではなく、興味・志向)

1位 アナウンサー・レポーター

2位 弁護士

3位 雑誌編集・制作

4位 作家・ライター

5位 ビジネスコンサルタント・アナリスト

6位 バイヤー

7位 心理カウンセラー

8位 医師・歯科医師

9位 広報・宣伝

10位 調査研究員


上記の職種の要素を分解してカテゴリー分類したところ、
個性を活かせる、クリエイティブな要素が含まれる

→人に何かを伝える、影響を与えることができる

→集団や組織の課題を解決する・変革していく

→社会を動かしていく

という志向性なのではないかと整理できました。


こういったテストから見える傾向は、受けるタイミングで
変化することがあります。


社会人になってからは、現在の仕事の影響も出ると思います。


もし、大学生の時に受けていれば今の結果と比べてみたい
と思いました。



2010年9月5日日曜日

英語(TOEIC記録と勉強法)


9月になりました。

2010年まだ4ヶ月もあるんだから、いろいろできると思いつつ、
ここまでの8ヶ月、できたこととできなかったことがあり、
それを踏まえて時間の過ごし方を考えないと、と思います。

最近、英語の勉強を始めましたという連絡をもらうことがあります。

勉強法は?と聞かれることもあるので簡単に記録をまとめます。


2009年6月:655点(LISTENING370/READING285)
2009年7月:800点(LISTENING450/READING350)
2009年9月:810点(LISTENING420/READING390)
2009年11月:735点(LISTENING440/READING295)
2010年3月:820点(LISTENING435/READING385)
2010年5月:745点(LISTENING380/READING365)
2010年7月:895点(LISTENING490/READING405)


【勉強方法】

■LISTENING
・通勤時にiPodに入っている英語を聞き流す
・家にいる時にBBCを聞く

■READING
・文法と読解用の問題集を一冊ずつ解く
また、月に1回〜2回試験と同じ形式で時間を計りながら
問題を解く。(過去にやった同じ問題でも何回も解く)
→試験を受けるのが一番トレーニングになります。


ただ、正直点数と実力がつりあっていないように感じています。

これからは読む・聞くという受け身の使い方ではなく
書く・話すというアウトプットの場を増やしていき、
同時に語学力だけではなく、
国際的感覚を研ぎすましていきたいと思います。



2010年8月29日日曜日

波に乗る。


もう8月最後の週末なんですね。

今日はタイトルそのまま、海に行ってきました。


初めてサーフィンに挑戦。

まずは、サーフボードを持って海の中に入っていく。

次にサーフボードの上で腹這いになり、
波が来たら、腕で水をかいて前に進み、
波に押し出されて前に進んだら立ち上がる。


波に乗ってサーフボードの上に立っている時は
何とも言えない感覚がありました。

新しいことを始めると、新鮮で発見があり、
最初できないことができるようになる感動があります。


ただ、そうは言っても時間の大部分は
また沖に向かって波に向かっていくことや、
波を待ってタイミングを計ることなどの
非常に地味なアクションに支えられています。


それって仕事と同じだな、と思いました。

地味で退屈と思えることでも、何か次につながる
行動になっているということですが、
これに気づくことがなかなか難しいですよね。


また、波はどんどんやってきますがどの波を選ぶか。

同じような波は来るのだから、チャンスを逃しても
次があると、海では言えるかもしれませんが
現実には次にどんなチャンスが来るかわからない中で
乗るか乗らないか、決めないといけません。

結局は自分が一生懸命、腕で水をかき、前を向いて、
立ち上がろうとするかどうか。

なんてことを海に入りながら考えてしまいました。


そして今も波の感覚が体に残っていてます。

新しいことは何でも挑戦してみるものだ、
と思った夏の一日でした。





2010年8月26日木曜日

チームのために何をする?


今日は振替休日、平日の世の中を感じてきました。


普段丸の内で、しかもほとんど外に出ないので
平日に外を歩くのは、気分転換の効果抜群です。

最初は買い物目的で新宿に行こうと思ったのですが
せっかくだし、と思い映画を観てきました。


INCEPTIONという映画です。

これから観る人もいると思うので、あまり内容にはふれませんが
チームを組んで、その中にはいろいろな役割の人がいます。

自分だったらどの役割がいいかな、と考えてしまいました。


大勢でどこかに出かける時とか、自分はどんな役割が多いか
考えてみると実はいつも似通ったりしていますが、
そういったことから自分に合った仕事を考えることもできます。


映画とかを観る際にも、この中だったら自分はこの役割かな
という視点で観てみるのもおもしろいと思います。




2010年8月22日日曜日

自分との約束。


今週、うれしいことがありました。

自分で立てた、目標が達成できたからです。


TOEICで850点以上を目標にやってきて、
去年の夏、何年かぶりに受けた時は650点でした。

その後、少しずつ点数が伸び、先月受けた結果が895点。


何より、1年間やってきた成果が目に見える形になったこと、
自分との約束を果たせたことに達成感がありました。

このことが一つの点になり、将来につながればいいなと思います。


そもそも、去年英語の勉強を始めたのには理由がありました。

リーマンショック後、マーケットの急激な変化についていけず
それまでの自分の仕事の進め方が全くうまくいかなくなったのです。


社会人になってから、初めてとも言える本当に苦しい時期でした。


その時に思ったことは、
苦しいのは成長のきっかけだから、素直に向き合って受け入れよう、
直近のことばかり見ていると下を向いて苦しくなってしまうので
少し先を見て、何かに取り組んでみようということでした。


具体的には、中長期的に自分がやりたいことを実現するために
今のうちに英語を武器として磨こうということに決めました。


できなかったことが、できるようになったと実感できるとき
一番充実感や達成感を得ることができます。


人から与えられた目標ではなく、自分との約束を守ることが、
はたらくを楽しむコツなんじゃないか、と思います。



2010年8月15日日曜日

航海に出よう


社会人にとっての夏休み、お盆期間が終わります。


最近だと、好きな時に夏休みを取得できる会社も増えていますが、
うちの会社は、ほとんどの人がお盆期間に休みます。

ただ、休みではない会社もあり、面接も組まれているため
グループ毎に何人かずつはいる必要があり、出社していました。

毎年こうやってお盆期間は出社して留守番対応をしています。
そして、その後に夏期休暇を取得して毎年海外に行っています。


今年は、9月中旬にラオスへ行きます。

タイ・バンコク往復の航空券だけ取って、あとは現地で全て決めます。


泊まる場所や移動手段を決めて行かないのは、
行く前に細かく決めすぎてしまうと、それにとらわれすぎてしまうし、
結局のところ、行ってみないとわからないと思っているからです。


今日読んでいた本※にも同じ様なことが書いてあって、
妙に納得してしまいました。


キャリア・プランニングは、線路を引いて駅を作るようなものではなく、
海で風をうまくとらえて、船を前に進めていくのに近いと思います。


キャリアコンサルタントは航海士として、
風を読み、嵐を乗り越えて一緒に前に進めていく役割があります。


そのミッションが果たせるように、今年の旅からも多くを学び、
自分を磨き高めていきたい、と思います。




2010年7月19日月曜日

『無敵の民』の話。


夏が来ました。


同じ気温でも蝉が鳴いているか、いないかで
体感気温はかなり違うような気がします。


これは完全に個人的な感覚ですが、
一年の記憶は、その年の夏のことを思い出すことが多いです。

夏合宿だったり、夏休みに行った場所だったり、
イベントが多いからかもしれません。


今日は、先日のキャリアセミナーのことを書こうと思います。
その中で『無敵の民』という話がありました。


グローバル化が進み、IT技術が高まるということは、
今まで守られていた仕事や給与を失う可能性があり、
求められる個人になっていかないと、
いつ何に取って替わられるかわからなくなります。


『無敵の民』とは…

①かけがえのない人、特化した人

②適応力によって進化する人

③他人との共同作業をまとめる仕事をする人

④地元に錨を下ろしている人、熱心なパーソナライザー


同じ人材業界ではたらく、同じ大学の先輩が
話をされていました。


交流会では、「人材業界を盛り上げたいよね」という言葉に
日本をもっと盛り上げて行こうという意思が感じられました。


人が個性を発揮しながら、組織に刺激を与えて
それが革新につながり、
その連鎖で日本も世界も活気づく。


『無敵の民』、目指します。



2010年7月14日水曜日

視線の先と歩いてきた道


小学生や中学生の頃に何になりたかったか憶えていますか?


先日、中学校の同級生と再会した際に

「あの頃は何になりたかった?」

という話になり、思い返してみたのですが中学生の頃は
何もなかったんじゃないかということがわかりました。


高校生の頃もラグビーばかりやっていて、その先のことは
何も考えていなかったようです。


大学を選ぶ時に、何か絶対的な正解や答えがないものを考えたいと
心理学を選びました。(他には教育や哲学に興味がありました)


それから人や集団・組織に興味を持ち、今はその興味の延長にある
仕事ができている、と思います。


仕事を選ぶということは、どう生きるかということでもあり
自分がどんな道を歩いてきて、今どこに立っているのかということと、
視線の先には何を見据えているのかということの両方から考えると
そこまでの行き方がたくさん考えられたりするのだと思います。


視線の先だけで、今自分がいる所がわからなくても
どう歩いていいかわからないし、
足下だけ見ていてもどこへ向かうのかわかりません。


視線の先がまだぼんやりしていても、
今まで歩いてきた道を信じて歩いて行けば、
きっと積み重ねたものが道になり、橋になり、
どこかへ辿り着くのだと思います。



2010年7月4日日曜日

ポジショニングとブランディング


サッカーのワールドカップも終盤になってきました。

おもしろい対戦が増える一方、終わらないで欲しいと思ってしまいます。


そして、今週末は盛りだくさんでした。


昨日はブランディングについてのセミナーに参加してきました。

キャリアコンサルタントの大先輩が講師で、印象に残ったのは、


自分が何か一番になれるポジションを見つけて、そこで戦うこと、
小さな山でもいいから頂上に登り詰める、ということでした。


自分で自分のプロフィールをどう作っていけるかということですね。


転職活動の際に職務経歴書を作成してみて初めて自分のプロフィール
を客観的に見るという人は多いと思います。

プロフィールを見て、何をどのように活かしたいのか
早くから考えておけると良いかもしれません。


また、今日は大学生向けの就職活動支援団体の集まりがありました。


大学3年生が様々な業界ではたらく人に話を聞くというものです。

貪欲にいろいろなことを知ろうとしているその姿勢は素晴らしいです。

一方で、就職活動だけでなく今自分が興味があることを大切に
精一杯学生生活を楽しんでもらえるといいな、と思います。


それを通して、仕事選びの際には5W1Hで自分は何を大切にしたいのか
わかっていけると自分の軸ができるはずです。
(何をしたいか、どんな風にはたらきたいか、誰とはたらきたいか、等)


ちなみに、今日は70名程度の大学3年生が集まったようですが
希望業界は商社・銀行・保険・マスコミ・メーカーが多かったようです。


金融業界担当のキャリアコンサルタントとしては、
金融業界が上位に入っていることはうれしくもありながら、
人材業界も、もっと興味を持ってもらえるといいな、
そのためにはもっと頑張っていかないといけないと思いました。


ブランディング、大事です。



2010年6月27日日曜日

選ぶ理由、選ばれる理由。


全力でやらないと、自分がどこまでできるのかわからないし、
自分の力も上がっていきません。


高校・大学とラグビー部に所属していて、「トップで!」
という声がよく飛び交うのですが、これは意味としては
「トップスピードで走れ!」ということです。

そんなことを、運動会後の普段使わない力を使った体から
思い出しました。


運動に限らず、自分は何を、どこまでできるのかということを
把握することは大事なことなのではないかと思います。


何かやりたいことがあった時、それをやりたい理由を考えるのは
比較的難しくないですし、人に伝えることもできるでしょう。


それは、自分が選ぶ理由です。

では、選ばれる理由についてはどうでしょうか。


一方的に自分が何かを選ぶだけのような場合でも、視点を変えて
なぜ、その対象は自分に選ばれたのかという見方をすると
見えなかったものに気づくかもしれません。


また、自分が選ばれないと成立しないような、試験や面接などでは
視点を自分の外に置いてみることは非常に有効です。


自分の中で選ぶ理由と選ばれる理由の両方が考えられれば
今何を、どこまでできて、足りないものはどう伸ばしたいのか
よくわかると思います。


いつも、というわけにはいかないとしても
ここぞ!という時には全力で走れるようにしたいと思います。



2010年6月20日日曜日

思いに帆を張る


ワールドカップおもしろいですね!

4年前はあんまり見ていなかったのでほとんど記憶にないのですが、
これで日本が決勝トーナメントに行けば8年前の盛り上がりのように
なっていくのかもしれません。


選手一人一人の強い思いが凝縮された真剣勝負だからこそ、
日本代表の試合以外を観ても引き込まれるのではないかと思います。


出場している選手たちは誰もがワールドカップに出場することを
ずっと目標にして努力してきているのでしょう。

それこそ、小さな頃から。


サッカーがうまい、うまくないという要素もあるにせよ、
目指すか、目指さないか、ということもあるはずです。

強い思いがあれば人は自ずとその方向に進んでいくものです。


昨日『国際協力 First Step フォーラム』という集まりに参加して、
「国際協力・私のきっかけ」というテーマで話を聞き、
それぞれきっかけは様々ですが、共通していたこととして
自信を持ってそれを選んで全力で取り組んでいることが
きっと次の何かにつながっていくんだろうな、と感じました。


仕事を選ぶ時、「これをやりたい!」という明確なものが
必ずしもあるわけではないことも多いのではないかと思いますが
そういう場合は、今目の前にあることに全力を注ぐことで
何かが見えてくることもあるんじゃないでしょうか。


自分のことを振り返ってみても、今の仕事を続けてくる中で
日々が同じように感じることもありましたが、
最近になって着実に自分が行きたい方向に進んできているんだと
いうことを実感できるようになってきました。


大事なことは自分に正直であること、
そして今自分にできることは何かを考え、
決めたことをやりきるということなんだと思います。


思いは引力であり、追い風です。



2010年6月13日日曜日

変化はチャンス


今週末は土・日とGCDFの研修です。


今朝、研修の最初に日経新聞の記事の共有がありました。


キャリアコンサルタントとしてお客様の同じような事例
についてはたくさん聞いてきましたが、
自分が今どのように感じているのかについて書きたいと思います。


朝聞いた時、
そして今もワクワクしているというのが本音です。

将来のことはどこにいても、
何をしていてもわからないのだし、
わからないからこそ、おもしろい。


だったら、
今の状態でいるよりは変化のある道の方が
今は想像もできないようなチャンスがたくさんありそうです。


新しい環境に対する適応力と、
変化に対する柔軟性については
割と自信がある方で、
これはバックパッカーとして見知らぬ土地でも
なんとかやってきたということがあるのかもしれません。


いつかは、前人未踏の地に立ってみたいと思います。



6月7日よりDODA掲載中『違う自分に気づく時』


鶴岡秀行 キャリアコンサルタント 株式会社インテリジェンス



2010年6月6日日曜日

ドラッカーとONE PIECE


今日は久しぶりに天気の良い、気持ちのいい日曜日。


Twitterで見つけた大学体育会仲間を誘い、皇居ラン。
9年ぶり位でお互いの近況を話しながら、楽しく走れました。


昨日は先月の同窓会で再会した大学心理学科の同期と会いました。
大学の時はあまり話していなかったのが惜しい位、実は話も合い、
今後やっていきたいことを是非応援したいと思った夜でした。


の最後のくだりについて少し書きたいと思います。


「何によって憶えられたいか」


どんな存在として人から認知されたいか、ということです。

自分のキャリアを考える時、「どう生きたいか」を考えるとともに、
「どう記憶されたいか」というアプローチで自分に問いかけることは、
今何をすべきか考える上で有効ではないかと思います。


実はこの言葉から、思い起こした言葉があります。


「人はいつ死ぬと思う…?

心臓を銃で撃ち抜かれた時… …違う

不治の病に冒された時… …違う

猛毒キノコのスープを飲んだ時…… 違う!!!

…人に 忘れられた時さ…!!!」


これは漫画『ONE PIECE』の中の名言です。


ドラッカーとONE PIECEという、かけ離れたように見える
2つのものから1つの共通するメッセージをもらえました。



2010年5月30日日曜日

ハブ化する個人


週末は土曜日に高校ラグビー部同期のウェディングパーティー、
日曜日はTOEICを受けてきました。

土曜日は久しぶりに高校の同期に会い、
しばらく会っていなくても、濃い時間を一緒に過ごしていることで
感じるつながりはあるな、と思いました。


最近Twitterをはじめてみて、個人と個人の結びつきの重要性は
ものすごいスピードで高まっていると感じています。

昔でいう『コネ』という言葉からは、
どちらかというとネガティブなイメージがあると思います。

(親がどこかの会社の人事に顔が利く、役員と知り合い、など)

企業に入るためのホットライン・特権のようなもので、
自分の能力や努力の結果とは関係のないものとしてとらえられます。

今後は、『コネ=Connection』が個人の持つネットワークとして
企業から評価されてくるようになるのではないかと思います。


個人を中心として、ハブ(自転車の車輪のような)の役割を果たし、
そのハブ機能自体の価値が認められてくるはずです。
それは、個人の日頃の活動の蓄積であり、能力の一部でもあります。


それは、前回のZapposの話にもあるように
個人を媒体として企業のサービスや評判が広がっていく、
この動きが加速しているからです。

また、企業から見て何かが出て行くということだけではなく、
優秀な人材を呼び込むことや、価値ある情報を獲得するという、
中に入ってくる動きも期待できます。

そうはいっても、そんな理由で人と人がつながるわけではなく、
結びつきを強くするには、努力や時間が必要です。


大事なことは、自分の周りにはどんな人がいるのかということを
自分がぐるりと360°見渡して、
自分から外に手を伸ばそうとするかどうかです。

本来の語源との意味はずれますが、
旧知の仲を温めながら、新しい人のつながりもつくっていく
ということで温故知新という言葉がぴったりだと思います。


『温故知新』
【意味】
歴史や古典などをよく調べ、研究することで
新しい知識や見識を得ること



2010年5月23日日曜日

Zapposの衝撃


Zapposという会社を知っていますか?


アメリカの、インターネットで靴を販売している会社です。


インターネットで靴を扱うということ自体
難しい印象がありますが、
顔が見えないインターネット販売で
人と人のコミュニケーションを
大事にして有名になった会社です。



こんなエピソードがあります。


ある女性が、病気の母のためにZapposで靴を購入しました。
しかし、間もなく母は死んでしまったそうです。

その後、Zapposから靴の具合を訊ねるメールが届きます。

購入した女性は、
母親のために購入したが亡くなってしまったので
返品したいと返信しました。

それに対してZapposから返品のための集配サービスが来ます。

通常のルールだと、
返品は顧客が送ることになっているのにも関わらず。

その後さらに、
Zapposからお悔やみの花束とメッセージカードが
送られてきたそうです。

女性は感動し、自分のblogに書き込み大きな反響を呼びました。


これはZapposのコンタクトセンター社員が、
この女性のために一人の人間としてお悔やみの感情を
行動としてあらわしたということなんだそうです。

(この会社のコンタクトセンターにはマニュアルはなく、
 社員は顧客を喜ばせるためには何をしてもいいそうです。)


CEOのトニー・シェイは
「感動のサービス」を提供することを目指し、
「お客さんは、『何をしてくれたか』は覚えていないかもしれない。
でも、『どんな気持ちにさせてくれたか』は決して忘れない」
と考えて会社を育ててきました。


だからこそ、
CEO自らが謙虚に、サービス精神を発揮します。

会社行事が終了すると、自ら箒を持って掃除をするらしいです。

それを見た社員が、顧客に対して精一杯のサービスを提供し、
ブランドを作ってきました。


いろいろと衝撃づくめなのですが、
今後はどの企業であっても
経営者が社員のことを考え、
社員が顧客のことを徹底的に考えられる、
そういった状態でないと生き残れないのではないかと思います。


blogやtwitterなどにより、
個人がどんどん情報発信できるようになり、

個人の感情を揺さぶる何かが、どんどん伝播されていきます。


Zapposという会社が人材サービスを行ったら
どうなるんだろうと思いを巡らせつつ、
キャリアコンサルタントとして顧客の感情を
少しでも動かすことができるようになっていきたいと思います。





このblog写真などが掲載されていてわかりやすいです。




2010年5月16日日曜日

楽しい同窓会にて思うこと


今日は心理学科の同窓会に行ってきました。

卒業以来会ってなかった人が多く、相当久しぶりなんですが
同窓会の会場が大学内、心理学科の図書資料室だったこともあり
違和感なく、昔に戻ったような感覚で時間を過ごすことができました。

結婚をしている人が多く、主婦になった人や、二人こどもがいて
ちゃんと産休・育休をとって復帰した人などさまざまです。

進学した人たちはちょうど博士課程を満期退学のタイミングで
大学講師や教育機関、研究所や医療機関ではたらきながら
博士論文を書くそうです。
(博士号は博士課程の単位と博士論文が認められる必要があります)
仕事は研究室の先輩などから紹介されるケースが多いようです。

あらためて、女性が結婚・出産後も復帰しやすいような社会にすること、
大学院・博士課程など学問を追究する人たちが活躍できる場の幅を広げ、
見つけやすくしていくことが大事だなと感じました。
国という立場からも「人を活かす」観点がもっと必要になるはずです。

今日はZapposという会社について書こうと思っていたのですが
同窓会で思ったことを書きたくなってしまったため、次回に。



2010年5月9日日曜日

点は激流で拾い集める


今日はいい天気でした。

夏のようで、毎週日曜日午前中に行っている皇居ランニングでも
かなり汗をかきました。


最近思うのは、習慣の力はすごいなということです。

新しいことをはじめようとするときには、
定期的に決まった時間にやることがポイントです。

最終的にはその時間になると、多少の葛藤があるにせよ
なんとなくやらずに過ごすと気持ち悪いということになります。

ということでブログも継続して書いていこうと思います。


最近読んだ本で『日本型キャリアデザインの方法』の中の話です。


ビジネスパーソンのキャリアが「筏下り」と「山登り」に
たとえられていました。

10年~20年は筏下り、自分が目指す専門領域を見つけて山登り。
そして、迷ったら筏下りは激流を選ぶ。

これはスティーブ・ジョブズが言うところの『点』を多く作る
ということなのかもしれません。

今自分がやっていることが将来にどうつながるのかわからなくても
いつか振り返ったときに重要な『点』になっているということです。


ジェットコースターも位置エネルギーだけで走り切りますが
最初の落ち方が大きいジェットコースターは長く、高くまで
走ることができます。


そうは言っても、ただ激流を流されれば良いということではなく
その中で自分が得意なことや、どんなことに価値を見いだすか、
そして何をやりたいと思うか、
考えていくことで目指すべき山が見えてくるんだと思います。


追記
先日、お客様よりオススメのテレビ番組を教えてもらいました。

『ハーバード 白熱教室』というハーバード大学でもっとも人気のある
授業をテレビで見ることができるという画期的なものです。

テーマは哲学ですが、おもしろかったです。

教授が言っていることを理解しようと一生懸命聞いていたのですが
相当頭を使わないとわからず、脳のトレーニングになりそうです。



2010年5月2日日曜日

挑戦できるか、失敗できるか。


GWは絶妙なタイミングでやってきます。


新年度がはじまって1ヶ月。

新年から4ヶ月。

振り返るにはちょうどいい時期です。


新しく何かに挑戦してみようと思ったことが
どこまでできているか。

既に失敗してしまったか。

まだ手がつけられていないのか。


もうひとつ。


挑戦させる組織に自分は属しているのか。


多くの会社で挑戦は是とされていると思いますが、
果たして失敗に対してどこまで組織として寛容であるのか。


特に社会人経験が浅い場合には、
挑戦できるかどうかはどんな組織に属しているかに
依存するように思います。


もちろん、
会社としては失敗のリスクは少なくしたい。

それでも、
人材育成のための失敗許容のバッファを持っている会社なら
挑戦できる文化から大きな成功が生まれるように思います。


自分主体で考えること(他責にしないこと)が大事ですが、
本当の意味で挑戦できる個人が増えれば、
日本企業はもっと強くなれるのではないかと思います。


追記
twitterで発見した、スティーブ・ジョブズのスピーチすばらしいです。





2010年4月25日日曜日

市場と向き合う


-自分の市場価値知ってますか?-

転職相談に来られる方から自分の市場価値を知りたいと
言われることが多いため
今回は転職における市場価値について書いてみたいと思います。

市場価値という言葉からもわかる通り、
全ては需要と供給の バランスにて判断されます。

新卒で言えば2006年~2008年入社あたりの方は
比較的売り手市場という言葉を耳にしていたのではないでしょうか。

一方で、それ以前の1990年代後半~2005年は一般的には就職氷河期と
呼ばれることが多いかと思います。
(ただ、就職氷河期といってもその時期に採用が多かった業界なども

もちろんあります。一般的には超大手と呼ばれる企業の採用数が全体で
少ない年が氷河期と呼ばれているようです)

要するに、同じ年齢・同じ能力
(新卒の場合わかりやすい指標としては学歴)
であっても企業からの採用ニーズが高い時と低い時で見られ方は
全く変わるということです。これが就職・転職における市場価値です。

よく市場価値=年収だと思っている方がいますが、そうではないのです。

転職になると自分が今までやってきた経験と年齢が
どれくらい求められるのか によって決まります。

また、企業の組織の人口構成によっても決まってきます。
これは例えばメガバンクなどでは2000年入社あたり(今の30代前半)
は採用が絞られていた時期のためできればこの年代を欲しがり、
逆に大手金融機関全般が新卒大量採用を行った2007年あたりになると
この年代で中途で入るのは難しいというようなことです。

以上のことから、転職市場価値の高低を表してみると、
採用の多い職種×従事している人が少ない×企業が一番欲しい年代
の掛け合わせが 一番転職市場価値が高いと言えるでしょう。

しかしながら、一般的には採用の多い職種は従事している人が多いため、
その中でどうやって他者と差をつけていくかがポイントになります。

市場価値は景気にも大きく左右されます。

その中で一番市場価値が高くなる時にちょうど転職ができるとは限らず
会社の都合で突然市場と向き合わないといけないこともあると思います。

大切なことは会社主体のキャリアから、
自分主体のキャリアを志向することです。

自分が身につけてきた経験やスキル、人脈は社内でしか通用しないのか
社外でも通用するものなのか見極め、
社外でも通用するものを積み重ねていきましょう。



2010年4月20日火曜日

何の安定を求めますか?


『新入社員の安定志向くっきり』(4月20日/日経新聞より)

日本能率協会による新入社員意識調査の結果です。


「実力・成果主義」よりも「年功主義」を選んだ人が多かったとのこと。

はたして新入社員が「実力・成果主義」と「年功主義」を
どのように認識しているのかはわかりませんが
学生が会社選びの際に、自分が長く働ける環境を求めている
ということを表しているのかもしれません。


安定志向というと、会社の経営が安定しているところで働きたい
ということが一般的かもしれませんが、
今の新入社員が60歳になる頃(2050年頃)まで存続している会社は
どれくらいあるのでしょうか。


希望していてもしていなくても、おそらくほとんどの人が転職を
経験することになるのではないかと思います。

そうすると、会社に頼り、会社の安定を求めるのは危険かもしれません。


それであれば、自分を安定させるという考え方もできます。

会社に頼らなくてもよい、広く通用する経験やスキルを身につけるか、
自分にしかできないこと(秀でていること)を見つけて伸ばすことです。

会社の安定は自分ではコントロールできません。

自分の安定は自分でつくることができます。




2010年4月18日日曜日

志ある『人』が企業を育てる


最近、人材面に関して明るい記事が増えてきました。

具体的には早期退職や解雇という言葉より採用増加・育成強化
などのキーワードを見ることが増えてきたように感じます。

実際2月と3月は大手人材紹介会社は軒並み業績が良く
インテリジェンスでも、久しぶりに社内で目標達成という言葉が
多く聞こえていました。

マーケットは回復したのでしょうか。
日曜日の日経新聞には求人広告が出ていますが、
出ているのは金融・コンサルなど専門職がほとんどで、
数も以前と比べてまだ増えているということはなさそうです。

また、気になった記事で企業の数が減っているというものがありました。
(社説:「元気な経済」考/若い企業と伸びる事業にもっとお金を)

2004年から2006年にかけて年平均で全企業の6.2%が廃業。
それに対して開業した企業の比率は5.1%。
上場企業数も2006年末の2416社が2009年末に2334社に減少。

記事では資金面で企業を育てるということを中心に書いてありますが
チャレンジ精神を持つ人たちを、力が発揮できる環境に振り向けるのは
キャリアコンサルタントの仕事であり、
人材面においては中途採用だけでなく新卒、学生へのキャリア教育など
やれることがたくさんあると感じます。

特に、新しい企業は知らないから受けていないだけかもしれません。

例えば、今のトヨタやソニーだって創業期は小さい会社であり
そんな会社の創業期や成長期を経験して自分も成長したいという人も
多いのではないでしょうか。

もう少し若い会社でも楽天やDeNA、ミクシィやグリーなど知ってれば
創業期に入りたかったという人はいるでしょう。

もちろん上記のように大きく成長する企業ばかりではないからこそ
今のような時期には敬遠されがちですが、
大事なことは、チャレンジした人たちを社会が認め、
評価することなのではないかと思います。

そして、もしかしたら将来日本を代表するような会社が
今まさに生まれているところかもしれません。



2010年4月14日水曜日

思い出す就職活動の春


今日は土曜日出社の振替休日で、大学の図書館に行ってきました。

平日休みの時は大学の図書館に行くことが多いのですが、
図書館で読書や英語の勉強などもしつつ、
大学生の時に考えていたことなどが突然思い浮かんだりします。


そしてこの時期4月は一番キャンパスに学生が多い時期。
スーツで就職活動中の人も見かけます。

職業病なのか、就職活動うまくいっているのか
どうしても気になってしまいます。


自分の時はどうだったか、、、
心理学を大学院で研究していたので、
教育関係に行こうか、人材関係に行こうか、
メーカーなどの人事なども受けていました。

大学院の博士課程や高校の教員なども考えたのですが、
企業で働くことは今選ばないとできないと思い就職活動しました。

その中で、どうせなら1年で3年分位の経験を積んで
既に働いている大学の同期にも追いつき追い越したい
と思うようになり、今の会社を選びました。


もう一つ、決め手になったのは選考が楽しめたからです。

最初のセミナーでは若くて元気のいい社長が
「志望動機は聞かない」と言い放ち、
その後の選考の中では志望動機を聞かれることは一切なし。

一番自分が自然体で望むことができ、内定をもらえたので
ここならやっていけるはずだと思いました。


その会社で気づいたら、もう5年。

人材紹介の法人営業を2年半、キャリアコンサルタントを2年半。

300名以上の転職場面に立ち会うことができ、
お客様にもいろいろ教えてもらいました。


この5年。
10年分位の経験は積めたのだろうかと改めて思った一日でした。


時々は思い出がつまった場所に行ってみるのもいいかもしれません。

自然と何かしらの感情に気づくと思います。



2010年4月5日月曜日

相思相愛の秘訣:事例から探る面接対策法


一生懸命自分の気持ちを伝えているのに、
なぜか面接が通らない。


そんなことはありませんか?



多くの会社を受けていて、
残念なご連絡ばかりが続いてしまうと、
そのうちどうしたら面接が通るのか、
全く分からなくなってしまうこともあると思います。


そういった時は、一旦立ち止まって考えてみましょう。


「なぜ自分は次の面接に呼んでもらえなかったのだろうか?」



※直近1月~2月の面接お見送り理由:

・志望動機が明確ではない 28.7%

・社風とお人柄が合わない 24.6%

・スキル不足 15.0%

・論理性に欠ける 12.3%

・説得力に欠ける 5.4%



そして改めて、
自分に足りないことは何かを見直してみてください。


直近での面接のお見送り理由の中で一番多いのは
「志望動機が明確ではない」です。


一生懸命説明をしているのに、
なぜそんな風に捉えられてしまうのでしょうか?

それは、
気持ちが一方通行になってしまっているからかもしれません。


自分はこんな人間で、こんなことが出来ます、
という気持ちを伝えることはとても重要ですが、
時に相手がそれを求めていないこともあるのです。


大事なことは、
相手がどんな方を求めているのかを想像して、
出来る限り理解し、
それに対してどれだけ自分が当てはまっている人間なのか
を伝えることです。


そのために2つのことを準備しましょう。


◆企業を知る

・会社のホームページを見て会社の概要を理解する

・業界について調べて今後の展開を探る

・競合他社と比較をしたときの強みを知る

・仕事内容でどんな業務を任せてもらえるのかを理解する


上記を調べた上で、

「どんな志向性で、
どんなスキルを持っていて、
どんな性格の方が合うのか」

を想定します。


次に、自分がどれだけ当てはまっているのかを考えてみましょう。


◆自分を知る

・なぜその大学/学部を選んだのか整理する

・なぜこの会社を選んだのか整理する

・仕事の中でどんな工夫をしてきたのかをまとめる

・やりがいに感じたこと、喜びを感じたときについて思い返す


上記の決断において
「一番大事にしてきたこと」は何か振り返りましょう。

ここまでしっかり自己分析を行います。


その上で企業が求めていることに対して、

「自分は過去の経験からもこういう志向性があるから
御社で活躍が出来る」

と根拠を持って伝えてみてください。

必ず面接官の納得が得られると思います。



【企業を知り、自分を知る】
その上で相手が求めている人間にどれだけ自分が近いのか、
ということをアピールする。
それが選考通過の一番の近道です。


好きだからこそ、相手を思いやる。

相手の立場になって考えてみる。

そうすればきっと次はうまくいくはずです。



2010年3月7日日曜日

金融業界によくある転職理由


周囲の人がどんな理由で転職を考えているか、
知っていますか?


今回は、
金融業界出身者がどういった背景から転職を意識するのかを
まとめてみました。


■金融業界出身者が転職を考える理由ベスト5

1位 会社の将来性が不安 14.8%

2位 他にやりたい仕事がある 11.4%

3位 倒産/リストラ/契約期間の満了 7.9%

4位 専門知識・技術力を習得したい 6.1%

5位 顧客のためになる仕事がしたい 5.8%

※調査期間 2009年10月~2009年12月


経済環境を背景に将来性不安が、
転職を検討する第一位になっています。


金融業界では、
統合や事業撤退など業界再編の動きが加速している事もあり、
会社の将来性や雇用に対して不安を感じる方が増えています。


また、金融業界に特徴的に見られる傾向が
5位の顧客のためになる仕事がしたいというものです。


理由は様々ですが、
その中でも多くの方が以下のような理由を挙げられます。


個別商品にノルマが課せられる事があるため、
必ずしも顧客のニーズに応じた商品を提案することが難しく、
その点で顧客志向と目標との両立が難しいというものです。


特に金融商品は形がなく、市場に左右されるため、
市場が不安定な時は難しいということがあるのかもしれません。


そういった思いを持つ人は、
扱う商材を変えた営業職や、
金融業界の中でも

直接営業から間接営業、
新規開拓からルート型、
内勤的な要素の強い業務に

転職の機会を求めるなど、
諸条件よりも、
業務内容を重視して活動を開始する方が多いように思います。


転職活動を開始するとなると、
多くの人が上記のような転職理由の伝え方と
志望動機の伝え方に悩みます。


一般的にネガティブな理由を話しすぎると、
見送りになるケースが多いというのはよく言われています。


しかし、経済状況を考えると、
ポジティブなきっかけから転職を考える
というのも現実的には多くないという一面もあります。


そのため、
転職理由は多少ネガティブでも正直に伝えつつ、
今後やりたいことをきちんと話せるようにしておくということを
強くおすすめすることも多くなっています。