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2020年11月10日火曜日

ダブルの衝撃と向き合い方


「15年で2倍」

これは、中国政府が発表した目標だ。


2035年までにGDPと一人当たりの収入を倍にできる

という自信の表れでもある。


この30年ほど、物価や給与がほぼ変わっていない日本

からすると信じられないほどのスピードだろう。


これは、日本が世界の中でも特殊な社会だと自覚すべき。



不動産などを含めた物価が上がる、その分最低賃金や

大卒初任給なども上昇する。


年々より多くのお金が回っていく。


人が多い、は経済規模拡大の根幹になる。


2020年は、世界で人の移動が制限される状態が続く。


そのような中でも国内消費に向けられるのは中国の強みだ。


そして、明日11月11日は双十一というお祭り。


1が並ぶ「独身の日」はいつからか大セールの日となった。


今やこの日の前には買うものリストを作成し、今か今かと

老若男女が待ちわびる。


海外旅行ができない分、ここに大きなうねりが生じるだろう。


オンラインショッピングは実店舗経営と対立せずに

共生している点にも注目し、見習うべきこともありそうだ。



新しいものは古いものを壊す訳ではない。

古いものを守り、存続させていくために使うことができる。



中国と付き合い、ビジネスをして行く上でお互いに

学び合う態度と尊重する姿勢が欠かせないと思う。


日本の肌感覚ではわからない、

人件費も家賃などの固定費も上がる。


それは対日本へのサービスや製品では価格に上乗せすることが

難しいだろう。


つまり、変化している市場でのビジネスは

その市場に受け入れられることが生命線となる。


とは言え、日本にとって大きいのは地の利だ。


中国から欧米特にアメリカへの留学が厳しくなっている中で

日本が受け皿となり双方の文化習慣を理解した人材を育成できる。



関係性を「進化」させて未来を見たい。




2020年9月28日月曜日

異質で広げる世界


中華圏で2012年から仕事して生活してきた。


異文化で現地の人たちと一緒に何かをやるという
ことは、思ったようにいかないこともある。



自分の経験から言えることは、


「人として同じだという前提を持ち、違いを受け入れること」


通じ合える、ギャップは埋められるという意識を持つ。


逆に、


「最初から違うのだという前提で、同じところを評価する」


こうしてしまうことは、相互理解を放棄するのと同じだ。


違うと最初に決めてしまうことは、
受け入れているようで
受け入れていないどころか、
「自分が正しい」と
考えてしまっている際によく起きる。


大事なことは、目線を合わせるということだと思う。


同じ場所に立ち、優劣はない。


異なることや違うこと、未知の価値観を恐れ敬遠しないこと。


日本国内にいても、これからますます多様な価値観に触れる
機会は増えていくはず。


壁を作らず、異なる何かで世界を広げるきっかけに。



2020年9月13日日曜日

台湾ドラマ『一千回のおやすみを』で学ぶ中国語


台湾ドラマ『一千回のおやすみを(一千個晚安)』

をNetflixにて視聴しました。


映像が美しく、二度行ったことがある台湾に

また行きたいという気持ちが高まるとともに

中国語の台詞も魅力的だったので、いくつか紹介します。



※実際に台湾で用いられるのは繁体字ですが、

広く学ばれている簡体字で書きました。

日本語訳もNetflixの字幕訳とは違い、オリジナルで翻訳。



人生啊,每每走到某个关卡的时候都会想回到原点。

找回从前那个用不改变的东西,重新整理再出发。


人生において、次のステージに進もうとする際には

いつも原点に帰りたくなるものだ。

ずっと変わらないものを見つけ出し、整理して再出発するために。



人生的旅行最重要的就是学会照顾自己的心。

要先把心放在一个正确的定位上。


人生という旅路において最も重要なのは、自分の心に注意深く

向き合えるようになることだ。

まず心をあるべき場所に置かなければならない。



这个岛上的山很高,还很宽。但最美的风景是人。

美在故事,美在人心。


この島の山は高く、そして雄大だ。しかし、最も美しい景色は人。

人が生きてきた証や、人の心に美しさが宿る。



家是一生中最美好的地方。是你不论出门走得多远,

最终一定会回去的原点。


自分の根がある故郷は一生でかけがえのない場所だ。

どれだけ遠くまで離れたとしても、最後には必ず帰る原点。



まさに台湾の美しさや人の優しさにあふれている

ドラマで、オープニング曲も耳に残りました。







台湾の中国語は標準とされる普通話と比べると

日本人には発音がしやすく、スピードも大陸と比べると

少しゆっくり感じられるので中国語を勉強している方に

台湾ドラマはオススメです。




2020年8月25日火曜日

パンダ中国語学校との提携プログラム


中国語コーチを行っている中で
より広いレベルへの対応とニーズに応えるため
大連のパンダ中国語学校と提携しました。


オンライン中国語教室


中国語を学ぶ目的や、特に伸ばしたいスキルによって
オーダーメイドで適した学習プランをご提案します。


また、渡航が自由にできるようになれば
大連への短期留学なども組み合わせて実施が可能です。


・中国語と合わせて文化や習慣の違いも踏まえて
 コミュニケーションを取れるようになりたい


・少し空いた時間を使って中国にいる講師と
 会話や発音を重視したレッスンを受けたい


・今後中国に留学や仕事の機会を創りたいので
 現地の情報収集もしながら勉強したい


それぞれ希望に合わせて講師や教材の選定と
レッスンの内容のすり合わせを行います。


<お問い合わせ>
リレーワークス株式会社
https://www.relayworks.jp/contact

Twitter*DM
https://twitter.com/Hi_D_Tsuruoka


お気軽にご連絡ください。



2020年7月12日日曜日

中国語のコーチはじめました


中国語を使って、中国語圏の人たちと
意思疎通する。


言語はお互いが違うということを認めた上で
理解し合うためのツールなのだと思います。


異文化コミュニケーションの中で言葉は
重要ではあるけれど、全てではない。


直訳しても伝わらないニュアンスもあるし
文字だけではわからないことがたくさんある。


言ってみれば文字というのはコミュニケーション
の場面においては氷山の一角でしかない。


では、その下には何が隠れているのか。


習慣

文化

歴史


そして、それらを生み出した地理的特性や
気候も関係してくるかもしれない。


全てを知ることは難しくても、その存在を意識
すること、


同じように自分が発する言葉にも大きな背景が
隠れていることを自覚すること、


それだけで解釈に思いやりが生まれてくる。



これは、外国語というよくわかる違いのみならず
言葉を使う以上、認識として持っておきたい。



そして、今回中国語を教える上では
日本人だからこそ日本人に伝えられることもある。



ネイティブではないから、正確な発音や流暢で
こなれた言い回しはできない。


ただ、自分が学習する上でどのようなところに
苦労したのか実際に使う上で感じたことなども
実例として話すことができる。


自分自身、根元にあるのは
もっと中国語が上手くなりたいということよりも
中国で仕事をして生活する機会があって
もっと、文化やそこで生きる人を理解したいと
いう強い思いだ。


なのでテストのための語学ではなくて、
自分がそれを使って何かをしている場面を思い浮かべる
ことができるような人に伴奏しながらコーチする。


まさに今月から学びはじめた、生徒さんは
中華街で知っている中国語をどんどん使って交流を楽しむ人。


きっと、どんどんと遠くまで行けるようになる。


自分も、教えることを通して学べるんだ。



2020年5月26日火曜日

『売上を、減らそう。』の世界観


発想の転換。


経営者がどうあるべきか、のイメージが
どれだけ強いものか。


増収増益

右肩上がり

店舗拡大


などなど、いわゆるそれができると
「成功している経営者」と呼ばれる。


新聞や広告でもよく見かける会社が思い浮かぶ
からだと思う。


実際には、経営者はもっと身近な存在だ。


自分の祖父母は商店街で鞄屋の経営をしていた。

家と店舗が一体で、生活の中に経営があった。


そのような商店は生活に密着している。


外部要因によりリモートワークなるものが
一気に普及した現在とこれから。


都心の職場経済圏は郊外や地方の住居まわり経済圏
に移っていくだろう。


近くで買えないものは、ネットで買えば自宅まで
届けてくれる。


『売上を、減らそう。』






















国産牛ステーキ丼専門店の佰食屋の経営者
中村朱美さんの経営哲学が書かれた本だ。


いくつか印象に残った点がある。


<採用>

一般的に多くの企業が欲しがるだろう
自発的でハキハキ意見を言えるような人は採用しない。

それは諦めているからではなく、ふさわしい人を
採用するために組織の特性を理解しているから。

「自己分析」は、求職者(特に学生向け)に
よく使われる言葉だが、組織に対しても必要なものだ。


<業務>

やるべきことは、誰にでもできるようなことに
単純化されていて中でも向き不向きでアサインする。

そうすると、考えずとも当たり前のように確実に
業務が進んでいく。

シンプルな仕事は発展性がない、すぐ飽きる、
機械に取って替わられるというのが最近の風潮。

何も考えずにできるようになると、人はさらに
当たり前の精度を高めるし、
頭を使わなくてもいい分、他のことを考える
余地を生み出せる。

これはきっと、今のAIではできないことだ。


<決断>

言葉の通りに、「やらないこと」を決めていく。

削ぎ落とすプロセスには、常識と思われていること
が障害となる。

できるかどうかわからない拡大を目指すよりも
自分たちに見合ったアウトプットを出し続ける
という選択。

削り落としたことで、得られる時間。

「安定的に低空飛行して、絶対に黒字を出す仕組み」

という言葉に集約されている。



特に上の3つのポイントが印象深い。


自身の起業体験と重なる部分も多い。

2016年に中国で起業。


思ったように伸びない売上、
そして社員に報いることもできず。


売上目標をクリアしていくスタイルから
今の体制で、外部要因の波があっても
継続できるように変化させていった。


2020年世界を襲った大きな衝撃に
耐えうるかどうかは正直なところ不明だ。


ただ、きっと自分にとっては変化の機会に
なると思っている。


持続的に、生活と共にある経営。


仕事に出かける

から

仕事と共に暮らす

へのシフトチェンジは
世界で既に起こっている。



2020年5月12日火曜日

「はたらく」から、「はたがく」へ。


「はたらく」という言葉の起源は
「はた」を「らく」にすること。


つまり、自分の周りの人たちのため。


人はもともと、自分が生きていくために
食糧を得ていた。

それが家族や部落といった単位で分業に移行し、
誰かのため汗水を垂らすようになる。

チームプレーの狩猟や農耕のはじまり。


このイメージは人間に深く刷り込まれているようだ。


だからか、仕事は苦しくないといけないという
何かしらの圧力が少なからず存在するように思う。


『アリとキリギリス』や『ウサギとカメ』
の話もそうだ。


それぞれ、コツコツ地道に努力することが勝ち残る
要素として教えられる。


これを教育の中で行うことで、勤勉さは育まれてきたし、
実際日本においては経済成長の原動力となった。


その要素が強く求められていたからだ。


ただ、現代はどうだろう。


仕事をする上での土俵環境が短い期間で変化する。


一つのことに地道に打ち込んでいても、
身に付けたスキルの応用だけでは立ち行かなくなる。


ここでまた、
『アリとキリギリス』と『ウサギとカメ』の話に戻る。


これらの話の解釈は現実においては、

音楽の才能を発揮したキリギリスが多くの人を喜ばせ

天性のバネを活かしたウサギはスポーツ競技で活躍する。


つまり、自分の強みで勝負すれば良いということ。
そして、必ずしも苦しそうに見える必要はない。


干支でネズミが最初になったのはレースに勝ったから。
その勝ち方は、猫を騙し、牛の背に乗って力をためた。


ネズミは自分理解と敵の分析をもとに
どうやったら勝てるか戦略を練り、結果を出した。


それを結果として、今も認められている。
(その代償として猫に追われ続けているが)


自分を犠牲にして、報酬を得るのではなく
それぞれが強みを発揮して自分や誰かを喜ばせる


そのことが糧となる。


じらく:自分を楽(らく)にする
はたらく:まわりの人たちを楽(らく)にする


じがく:自分を楽しませる
はたがく:まわりの人たちを楽しませる

ここでの「がく」は音楽のがくと同じ。


もう一つ。


「楽しもう」という言葉には、
前に(苦しいんだけど)が隠れている。


ラグビーの練習を思い出すと、
一番辛いメニューの時はみんなで
「楽しもう」、「顔上げよう」って声かけて。

もちろんその間はちっとも楽しくない。


ただ、終わった後のやりきった、
乗り越えた充実感には、「楽しかった」が潜んでいる。


「はたらくを楽しもう」という言葉をブランドスローガン
にする会社を選んだのは、凝縮された時間を過ごしたい
という思いがあったからだと思う。


そこから一歩進んで、「はたがく」のススメ。



2020年4月7日火曜日

計画的会社設立宣言


2020年4月7日。


まさか緊急事態宣言の日にあたるとは……。

今後の記憶にも記録にも残ります。


今日を会社設立日とすることは、
1月に日本へ戻ってきてから計画的に進めてきたことです。


自分でこの、4月7日を選びました。


理由は、


①ちょうど手続きが終わりそうな頃の大安の日

②大連で作った会社が7月4日に営業許可が下りた

③調べたらWHOの設立日やアトムの誕生日だった


などの理由から、かなり前もってこの日を選びました。



会社名:リレーワークス株式会社|RelayWorks Limited



中国で起業する際にも会社の名前はRelayから
中国語の音で近い立萊という字を選びました。


人が仕事を通して、自分らしく生きていくこと。
それをつたえる、つなげるその役割を果たしたい。


自分一人でのスタートになりますが、
中国の会社やパートナーたちと連携をしながら、
できることを広げていきたいと考えています。


以前から思っている、
人がより自由に生活の場所を選び
仕事ができるようになること。


日本が多様性を受け入れて開かれた社会になっていくこと、
に向けて進んでいきます。


会社設立を決めた時には

まさか今この日を迎えるにあたり

これだけ移動が制限されているようになるとは

思いませんでした。


当面、短期的にはできないこともありそうです。


それでも、
このタイミングで変わっていくものや
風向きを見極めながら
できることをやっていくつもりです。


銀行口座開設やWEBサイトの作成など、
これから手をつけるものも多くあります。


会社を作るのに必要なことは、
中国での起業経験から大体イメージがありますが
やはりそれぞれ日本だとスムーズなことと
逆に手続きが煩雑なことがあるように感じます。



まずは簡単ながらご報告まで。


またこのブログやSNSを通じて発信させていただきます。

ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。



2018年12月26日水曜日

日本語人材育成フォーラムに登壇


年末になってどうも体調が悪く
週末を含めてしばらく休養中。


書こうと思っていた先週12月18日の
日本語人材育成フォーラムのこと。




「大連における日本語人材の活躍の場」
についてパネルディスカッション。



大学での日本語教育、企業での育成、
コンサルタントから全体的な意見など
交えながら議論を行った。




①大連の日本語人材需給状況について



どちらかというと人材流出が問題視されている
ようだが、求職者にとってみれば選択肢が
増えていることは前向きに捉えられる。



アプリなどで外地の求人情報が簡単に取得でき、
応募もできる。



日本に行って働くということも増えてきている。



また、以前だと親元を離れられないということも
多くあったが、親世代の考え方もオープンに
なってきていると言える。



②日本語プラスアルファ



語学能力だけではない、文化や習慣を
越えたコミュニケーション能力が求められている。



中国人のコミュニケーションの特徴
(直感的・感情的・合理的)

日本人のコミュニケーションの特徴
(推測・期待・空気を読む)


お互いの違いを理解し、尊重をベースに
歩み寄っていくことが必要。



③学生に求める人物像や基礎知識



中国における日系企業が求める人材像や
優秀の定義は変わってきている。



つまり、安く生産する場所から
販売する市場としての位置付けに。



言語能力と従順さが求められていたのが以前、
現状、そしてこれからは柔軟性や積極性、
人を巻き込んでのプロジェクト推進能力が
求められる。



学生がやってきたことを面接でアピール
する際には、インターン活動などの結果(点)
ばかりを強調しがち。



何にしてもそこにどんな思いが
あり、ストーリー(線)があるのか、
それを語り、同志を募ることができる人が
評価される。





簡単にまとめると、こんな感じ。



懇親会では大学で日本語を教えている
先生方と交流する機会があった。



最近では学生は仕事探しにはあまり
苦労していないようだ、とのこと。




大学で日本語を勉強したからと言って
その後日系企業に入社する、
日本語を使った仕事を選ぶ、
とは限らない。



日系企業にとっては、人材獲得に向けて
難しい局面になってきているようだ。



2018年12月17日月曜日

上海市工商外国語学校での講演


久しぶりに週末を上海で過ごしている。


街の樹々にはまだ葉がついていて、
一見秋のように見えるけど、空気は冷たい。


特に東北にある、アレが無い。


そうそう、室内が常に暖かくなる、アレ。


11日に上海に来て、18日に大連に戻るので
1週間滞在のスケジュール。


今回14日には上海市工商外国語学校で
日本語を勉強している高校生向けに講演をする
機会をいただいた。



いわゆる教室で30人位が対象かと思っていたら
立派なステージまであり、参加していたのは
高校1年生〜3年生まで150人位いただろうか。


3年生が手前で、1年生が奥。


おそらく1年生は日本語勉強始めたばかりで
あまり聞き取れないだろうということで中国語
多めで日本語でも解説。


テーマは
『外国語を学ぶおもしろさと
文化や習慣を越えたコミュニケーション』
で1時間程度。




















自分の経験を通して、外国語を勉強して
どのようなおもしろさがあり、一方で
言葉だけでは本当に通じ合えない場合など
の難しさについても話した。


特にこれからは、言葉を翻訳するような能力
はアプリなどで代替が可能になる、
というよりも既にそうなっている。



言葉だけはない、人と人として相手の
バックグラウンドを踏まえて真意を伝えて
動かす、一緒にプロジェクトを進めていく
ような能力が必要とされている。


これまで、と
これから、は違う。


それを自分の目で見極めて、
自分で進む方向を決めて、動く。



そんなことを伝えたかった。



毎回思う、学校という場所が好きだなって。


少しでも何かを感じ取ってもらえたら
うれしい。



2018年12月6日木曜日

大連テレビ局に初潜入


雪が降りそうな寒い日。
大連テレビ局へ。


テレビ番組に出演、
するわけではなくて。



とある中国企業の会社資料の
日本語音声を録音するために
所謂、レコーディングにチャレンジ。



建物に入ってみると、やはり古いのか
そこまでテレビ局の華やかさは感じず。


どちらかというと政府役所に入った
ような感じ。


レコーディング室は、だだっ広い中に
一人で入りマイクの前に座る。



そして、ヘッドホンをつけてガラス越しに
指示を受ける。



原稿を読むと、紙に触る音や
少し動いて服の音が入ってしまうので
動かないように、気をつけながら。



ある程度は編集でうまく切ったりつなげたり
もできるらしい。


その辺りはさすがプロ。



何度か撮り直しする部分がありつつ、
終わった時には達成感あり。


本業とは少し違う仕事ではあったものの
最近はちょいちょいスポットの業務依頼が
あり、とてもありがたい。



心をオープンにして、この流れに乗って
行ってみたい。



その流れを、行き先を信じよう。



だからこそ、途中の景色を楽しめる。



2018年12月5日水曜日

大連の日本語人材動向記事を発見


毎日の日課になっている、
日本のニュースチェックをしていたところ
以下の記事を発見。






開いてみたら、もろに大連のことが書いてある。


流れとしては、

・大連は中国最大規模の日本語人材養成拠点

・大学で日本語を学んでも現地就職しない

・理由は魅力的な仕事が少ない、給与が低い

・ネットやアプリで大都市の求人が見つかる

・日本に留学や就職の機会も増えている

・欧米企業や中国企業の方が条件が良い

・やっぱり日系企業は給与が低すぎる

という構成。


大学で日本語を専攻している学生にとって
卒業後の選択肢が増えているのは確か。


日系企業の給与待遇が欧米企業や中国企業と
相対比較して低くなってきているのも現実。



どうもネガティブな側面を切り取られている
ような印象を受けた。


大連は日系企業の進出が早く、社員の定着性
も割と高い。


つまり、日系企業の社員年齢構成はかなり
高年齢化している。


また、ビジネス自体も日本を向いてだけ
の仕事から中国市場向けに変化してきている
企業も増え、採用要件の変化もある。


企業からすれば、日本語ができるというだけ
では採用の際そこまで魅力にならないという
ケースも増えてきている。


そのような変化を踏まえて、
採用マーケットは二極化してきている。


日本語ができる人→買い手市場

現地化に向けて必要な人→売り手市場


その中で、日系企業が今後中国市場で発展
していくために必要な人材を獲得するためには
給与や評価の制度などは見直しが必要だろう。


外部環境に柔軟に対応して、変化していくのに
今はチャンスだし、大連でのケースは今後
海外拠点の日系企業が直面していく課題でもある。


新しいモデルを創れる、おもしろい市場だ。



2018年11月29日木曜日

みずほセミナーin大連で講演


先週はイベントが多く、木曜日だから
11月22日にみずほセミナーで講演。


午前は大連市内、午後は大連開発区。


本来は翌日長春にも行く予定が、残念ながら
今回は大連のみでの開催に。




















2017年にも一度、みずほセミナー長春・瀋陽・大連で
講師をさせてもらって、また機会をいただいた。




















当日は快晴。

テーマは、
『中国で現地化を実現させる為の報酬連動型人材育成プログラム』


ちょっと長い。


株式会社あしたのチームさんとのコラボ。



ちょうど一年前に上海であしたのチームさんのシンポジウム
に参加させてもらって、それからご縁があって今回大連で
一緒にセミナーで講演。



大連は日系企業の進出が早く、今ここで課題になっている
ことはこれから中国の、もしくは海外の他の国でも
同じように課題になってくると思われる。



特に現地化に伴う人事(採用・育成・制度)における
変革は海外拠点での事業発展に欠かせない。



できないから任せない、のではなくて、
任せていないから、育っていない。



要するに、
与える責任と権限そして報酬
との連動がキーポイント。



時間が短くて伝えきれなかった部分も多い。
また改めて、機会を創ろう。



そして一緒に変化を楽しもう。
ここから始まっていく。




















海外を飛び回る中、大連に来て一緒にセミナー
を行なった堤雄三さんと打ち上げで乾杯。



再会を楽しみに。



2018年11月25日日曜日

大連工業大学外国語学院の活動に参加


11月21日のこと。


大連の空港にほぼ隣接している
大連工業大学を訪問。


外国語学院の学生向けの
キャリアイベントに参加。


ゲストは自分含めて5社、6人。
それぞれの会社の説明と求める人材像を
話し、その後5人の学生と模擬面接。


今回は中国語でのプレゼンテーション
というチャレンジ。


















伝わった、、、かな?



中国の大学生は日本の大学生と違って、
体育会やサークルなどを中心にしている
ことは少ない。



履歴書には学習の成果、奨学金を取得したこと、
インターン活動のことなどが書かれている。



大学レベルによる序列も割とはっきりしていて、
給料に差がつくケースもある。



日系企業が採用をする際には、そのような
違いがあるということを踏まえて、必要な
人物像を言語化していく必要がある。



日本語を勉強している大学生は日系企業に
行きたいはず、という仮説は今ではもう
成り立たない。



学生にとっても選択肢が多様化してきているし、
日系企業の中国での立ち位置や戦略も変わって
きている。



それなのに、採用・育成・評価という一連の
人事はあまり変わっていないのが現状。


この課題にどう取り組んでいくか、
ちょうど、この次の日に人事制度に関する講演
を行なったので、それはまた次回に。



2018年11月17日土曜日

大連開催の制服デザインコンテスト


外国語でプレゼンテーション、すごいな。


中国で日本語を学ぶ中学生と高校生が
学校の制服をデザイン、そのコンセプトを
日本語で発表。


大学の先輩とのご縁で、呼んでいただいて
とてもいい機会になった。


大連の中学校・高校が多い中、
上海や、広東省の中山からも参加があり
イベント後の食事会でも交流を楽しめた。



やはり、、、中国式交流ということで
乾杯(基本的に飲み切るタイプ)を繰り返す。



どんどん楽しくなってくる。


















先に広がりそうな予感。


早速12月には上海の高校を訪問できる
ことになりそう。


つながるな、ありがたいな。


そうそう、
今日は白酒が無くて本当によかった。



2018年11月5日月曜日

中国語の学習方法


中国語できます。


ひとまずそう言ってみる。



一般的に日本人は外国語のできる、できないの
境界がとても高いところにあるようだ。



少しでも言いたいことが伝えられれば、
まずできる、でもいいんじゃないかな。


じゃあ、中国語いつからできたんだろう?


香港では少しだけ中国語(普通話)を勉強
したけど、使う場もなかったし本格的に
習って使ってというのは深センから。


仕事終わってから学校に行って1時間半位
マンツーマンで、平日1回週末1回位かな。


学校での授業が50時間位経った頃から少しずつ
習ったことを使いながら簡単な意思表示ができて
100時間位経った頃には大体相手の言ってることも
わかるようになったんじゃないかな。


それと〜。


中国のテレビをひとまずたくさん見る。
それぞれの省のテレビ局があるのでチャンネルは
とても多い。


そして、おそらく中国は大きくて地方は言葉も
結構違ったりするから中国語のテレビ番組は
ドラマもバラエティも基本的に中国語字幕が付いてる。


なのでテレビをたくさん見ていると、耳で言葉を聞き
ながら何を言ったか目で言葉も追えるのでよく使われる
言葉はそれで覚えることができる。


耳で聞くという点ではポッドキャストもオススメ。
移動中などにはポッドキャストを聞き流す。


テキストを読んだりするよりも、まず耳でたくさんの
量を聞いてその中で覚えたものを口に出してみる。



人間が言葉を覚えるプロセスは耳で聞いたものを
真似してみるということから始まるので、そこから。



中国語は漢字を使ってて、日本人には馴染みがあるし、
文字に意味があっておもしろい。



発音はちょっと難しいので、それはネイティブの先生
にチェックしてもらう必要がある。


一番難しいフレーズは、、、



我是日本人。(私は日本人です。)


rの音、nとngの違いあたりは日本人には難しい。



ということで、今になっても中国のドラマ見たり
ポッドキャストも聞いてる。



そう言えば。



HSK=汉语水平考试は1級から5級まで受検して
合格したのだけど一番難しい6級だけお預け状態。



気軽に受けてみるかなあ。


中国語できる(つもり)だし。



2018年11月3日土曜日

空白期間の振り返り③(大連)


「大連に行ってみないか」・・・。


えっ?



大連???



突然だった。想像したこともなかった。


2014年夏、深圳の国貿エリアにある
鰻がうまい居酒屋でのこと。


深圳でやり直しのチャンスをくれた、
その時のボスは2014年4月から北京に異動し
北京・天津・大連の華北エリアを管轄していた。


当時大連拠点は業績が芳しくなく、立て直しが
必要とのこと。


ようやく深圳で基盤を作れてきた感覚を
持ち始めていたその時。


即答はできなかった。


ただ、話を聞きながら自分の心は新しい場所
でのチャレンジに向いていた。


数日後に大連に行く意思を伝え、それからは
慌ただしく半月ほど業務を引き継ぎ、
最後の夜は盛大に友人たちと夜中まで飲み、
8月末には大連に飛び立った。



深圳から大連まで、中国の南から北へ。



初めて降り立った大連の地は、南にはない
乾いた風が吹いていた。



それからのことは、ひとつずつ書いていこう。



これから大連の5度目の冬が始まる。



2018年11月2日金曜日

空白期間の振り返り②(深圳)


最近何かとブームのように扱われている深圳。

2013年5月〜2014年8月までそこに住んでいた。


香港から陸路で深圳に入ると、何とも言えない
怪しさを感じたのを覚えている。

地に足をつけて、中国を感じたのは深圳という土地
が初めてで、中国語を覚えたのも深圳。


街の発展のスピードを肌で感じつつ、香港での失敗を
取り返すように、人材紹介の営業と現地スタッフとの
コミュニケーションを図っていた。


会議は中国語、何を話しているのかは通訳してもらわないと
わからず、自分の発表の際にはまず日本語で書いて、中国語に
翻訳して、さらにピンインを書いてそれをたどたどしい発音で
読んでいた。


そんな取り組みがあり、徐々に現地組織の一員として
溶け込むことができるようになったと思う。



たまには香港にも遊びに行ったり、
深圳でも腹抱えて笑いあえる友人ができた。


中国語がわかってくると、中国人と話をすることが
楽しくなってきた。


テレビも普通に見られるようになってきた。


深圳から遠い場所のお客様先に行く時にもバスや
怪しい二輪、白タクなども使ってどこでも行ってみた。



よし、これからもっと動けるという頃
突然深圳を離れることになった。



続く。



2018年11月1日木曜日

空白期間の振り返り①(香港)


6年以上経ってる。



前回の投稿は香港に赴任したばかりの頃。
その後のこと、今振り返ってみよう。


気持ちは空回りして、大失敗。。。


自分がその時思ってた正しさにこだわって、
目の前の人たちとの信頼関係がつくれなかった。


気づいた時には遅かったのだけど、何とか挽回
したくてそこからは必死のパッチ。



今思うとそれも、ただ頑張っているような自分を
見せていただけ。

結局は自分が自分を認められてなかったんだと
今になるとわかる。



頑張るということに逃げていた。
それしかなかった。


一番しんどい時ではあったけれど、それでも
しがみつこうとしたその経験は今につながってる。


その時あまり役には立てなかったけれど、自分の
気持ちには嘘をつかずに判断をしてきた。


ある日香港の上司に呼ばれて、日本への帰国の話。



ついに来たか、とその時は冷静に聞いた。
多分自分の中で、そうなることを予想してた。
その日を何とか引き延ばして来た。


数日後に、日本に帰るつもりがないと伝えた。
辞めてどこかに行こうかと考えていた。
その場で、深圳でのオファーをもらい中国大陸で
新しいチャレンジをすることに。


深圳ではどうだったか、次に続く。


ちなみに、ブログも形式とかにこだわると億劫
になってなかなか進まなくなるので気軽に自由に
書いてみよう。



2012年5月28日月曜日

"Don't think. Feel!"〜水野浩志さん研修〜


ネイホー。


IDカードを手に入れて、
れっきとした香港居民になりました。

そしてばっちり、
タクシー目的地の広東語発音をマスター。


そんな中、
土曜日に水野浩志さんの研修を受けることができたので、
強く印象に残ったことを忘れないように書いておこうと思います。


水野さんは毎日メルマガを書いていて、
去年から購読しています。


会って話してみると想像よりも、ユーモアがあって
(勝手ながらもっとカタいイメージを持っていました)
食事の時も笑いが絶えなくて、本当に楽しい時間を過ごせました。


研修前の面談と、研修当日を通して受け取ったメッセージは
『自分で言葉を定義して、それに沿って行動しよう』でした。


例えば、「考える」。

どうなったら「考えた」と言えるか。


水野さんは、「行動を決めるまで考えを止めない」ということを
教えてくれました。


そして、コミュニケーションは頭ではなく心で感じることで
「この人の力になりたい」と思えることが、共感。


その感情が自分の中に見つかるまで話を聞き続けるそうです。


ついつい共感をコミュニケーションのスキルととらえがちですが
そんな自分の中での定義を持っていると、ブレがない。


だから、コミュニケーションの前や途中でジャッジをしない。

相互に納得するまで、自分だけで結論を出すことはしない。


これって仕事かどうかに関わらず、
人と接する上では非常に大切なことで、
でも自分自身なかなかできていないことです。


できていないことはたくさんあるけれど、
大きな理想を持ち、
自分の仕事や可能性を広げる覚悟を持って、
行動とその結果を積み重ねていこうと思います。


水野さん、ありがとうございました!

是非また香港へ!