2018年12月26日水曜日

日本語人材育成フォーラムに登壇


年末になってどうも体調が悪く
週末を含めてしばらく休養中。


書こうと思っていた先週12月18日の
日本語人材育成フォーラムのこと。




「大連における日本語人材の活躍の場」
についてパネルディスカッション。



大学での日本語教育、企業での育成、
コンサルタントから全体的な意見など
交えながら議論を行った。




①大連の日本語人材需給状況について



どちらかというと人材流出が問題視されている
ようだが、求職者にとってみれば選択肢が
増えていることは前向きに捉えられる。



アプリなどで外地の求人情報が簡単に取得でき、
応募もできる。



日本に行って働くということも増えてきている。



また、以前だと親元を離れられないということも
多くあったが、親世代の考え方もオープンに
なってきていると言える。



②日本語プラスアルファ



語学能力だけではない、文化や習慣を
越えたコミュニケーション能力が求められている。



中国人のコミュニケーションの特徴
(直感的・感情的・合理的)

日本人のコミュニケーションの特徴
(推測・期待・空気を読む)


お互いの違いを理解し、尊重をベースに
歩み寄っていくことが必要。



③学生に求める人物像や基礎知識



中国における日系企業が求める人材像や
優秀の定義は変わってきている。



つまり、安く生産する場所から
販売する市場としての位置付けに。



言語能力と従順さが求められていたのが以前、
現状、そしてこれからは柔軟性や積極性、
人を巻き込んでのプロジェクト推進能力が
求められる。



学生がやってきたことを面接でアピール
する際には、インターン活動などの結果(点)
ばかりを強調しがち。



何にしてもそこにどんな思いが
あり、ストーリー(線)があるのか、
それを語り、同志を募ることができる人が
評価される。





簡単にまとめると、こんな感じ。



懇親会では大学で日本語を教えている
先生方と交流する機会があった。



最近では学生は仕事探しにはあまり
苦労していないようだ、とのこと。




大学で日本語を勉強したからと言って
その後日系企業に入社する、
日本語を使った仕事を選ぶ、
とは限らない。



日系企業にとっては、人材獲得に向けて
難しい局面になってきているようだ。



2018年12月21日金曜日

上海総領事公邸でのソフィア会


月曜日、12月17日のこと。


今年は上海に毎月行っていたが、
最後を締めくくるイベントに参加。



上智大学の卒業生同窓会、ソフィア会。



面白いのは、上海のメンバーは
日本人・中国人、男性、女性とバランスよく、
年齢層も卒業したばかりの人から、幅広い。


今回は、片山総領事夫人が同窓生ということ
で総領事公邸で開催ということとなった。


事前にパスポート番号を登録、当日は
パスポートを持参してチェック。


ただし、厳重な荷物検査などは無し。


さすが上海、以前ドイツ人の銀行家が建てた
ものを使っているとのこと。


総領事と総領事夫人の暖かい雰囲気から
とても家庭的な空気で交流ができた。



思い返せば、上海に来てソフィア会に参加して
みたことから、大事な出会いがあったり
転機になっているような気がする。



海外で生活していて、おもしろいのが
日本にいたら交わらないであろう人たちと
知り合い、同じ目線で話ができるということだ。



同じ原点に戻って語りあえる人がいる、
それがとても心強い。



異文化コミュニケーションの礎は
すでにあの時からあったんだと。



ふと、四ツ谷の土手の湿った空気と
匂いを思い出した。



2018年12月17日月曜日

上海市工商外国語学校での講演


久しぶりに週末を上海で過ごしている。


街の樹々にはまだ葉がついていて、
一見秋のように見えるけど、空気は冷たい。


特に東北にある、アレが無い。


そうそう、室内が常に暖かくなる、アレ。


11日に上海に来て、18日に大連に戻るので
1週間滞在のスケジュール。


今回14日には上海市工商外国語学校で
日本語を勉強している高校生向けに講演をする
機会をいただいた。



いわゆる教室で30人位が対象かと思っていたら
立派なステージまであり、参加していたのは
高校1年生〜3年生まで150人位いただろうか。


3年生が手前で、1年生が奥。


おそらく1年生は日本語勉強始めたばかりで
あまり聞き取れないだろうということで中国語
多めで日本語でも解説。


テーマは
『外国語を学ぶおもしろさと
文化や習慣を越えたコミュニケーション』
で1時間程度。




















自分の経験を通して、外国語を勉強して
どのようなおもしろさがあり、一方で
言葉だけでは本当に通じ合えない場合など
の難しさについても話した。


特にこれからは、言葉を翻訳するような能力
はアプリなどで代替が可能になる、
というよりも既にそうなっている。



言葉だけはない、人と人として相手の
バックグラウンドを踏まえて真意を伝えて
動かす、一緒にプロジェクトを進めていく
ような能力が必要とされている。


これまで、と
これから、は違う。


それを自分の目で見極めて、
自分で進む方向を決めて、動く。



そんなことを伝えたかった。



毎回思う、学校という場所が好きだなって。


少しでも何かを感じ取ってもらえたら
うれしい。



2018年12月7日金曜日

べきべき、から、あるある。


最近少し心持ちが変わって来たように思う。


★ わたしがあなたを生みました。
だから、死ぬところもきちんと見届けるわ、どうぞ。



このリンクは心屋仁之助さんのブログ。


いつからだろう、このブログを読むのは
毎朝の日課になってた。


何のきっかけで辿り着いたのかも思い出せないの
だけど多分必要な時にすっと入ってきたと思う。


以前、自分では何かとイライラすることが多かったり
何かあると自分がいかんと思うところがあった。


自分なりの「べき姿」があって、そこから外れる
とざわざわして、落ち着かない。


悲しさと悔しさが入り混じって怒りにつながる。


会社を辞めて、自分でやってみようと思う頃から
それが少しずつ変化して来たように感じる。


できるものはできるのだけど、
できないものはそれこそいっぱいあるし、
頑張っても結局うまくできない。


どこかで苦手なことや弱いことがいっぱいある
自分を受け入れるようになったり、


失敗してもそれはそれでいいんだとか、
全体的には楽観的にいた方が結果うまくいくとか、
全然完璧じゃないけど、でもやっぱり自分は
なかなかいいもの持ってるじゃないかと思ってみたり。



まだ、その途上ではあるのだけど。



失うことを恐れて、自分らしさが出せなくて
結局失う。


ああ、なるほど。そんなことも「ありあり」
なんだと。


自分を責めず。


結果それをいい、悪いと思うのがどちらでも
それを感じ切る、ということかな。


それでいいような気がしている。


それは、自分の選択の積み重ねなんだし。


考えてみれば、「べきべき」のレールからは
随分前に外れてたのに、脱線してもうレールには
乗っかれないのにも関わらず、レールから離れる
ことを怖がっていたような感じだ。



もう、戻らなくていいと認めようと今更ながら
気付いたりして。


本当に、必要な時に必要なものに出会う。


そして明日は寒くなりそうだ。



2018年12月6日木曜日

大連テレビ局に初潜入


雪が降りそうな寒い日。
大連テレビ局へ。


テレビ番組に出演、
するわけではなくて。



とある中国企業の会社資料の
日本語音声を録音するために
所謂、レコーディングにチャレンジ。



建物に入ってみると、やはり古いのか
そこまでテレビ局の華やかさは感じず。


どちらかというと政府役所に入った
ような感じ。


レコーディング室は、だだっ広い中に
一人で入りマイクの前に座る。



そして、ヘッドホンをつけてガラス越しに
指示を受ける。



原稿を読むと、紙に触る音や
少し動いて服の音が入ってしまうので
動かないように、気をつけながら。



ある程度は編集でうまく切ったりつなげたり
もできるらしい。


その辺りはさすがプロ。



何度か撮り直しする部分がありつつ、
終わった時には達成感あり。


本業とは少し違う仕事ではあったものの
最近はちょいちょいスポットの業務依頼が
あり、とてもありがたい。



心をオープンにして、この流れに乗って
行ってみたい。



その流れを、行き先を信じよう。



だからこそ、途中の景色を楽しめる。



2018年12月5日水曜日

大連の日本語人材動向記事を発見


毎日の日課になっている、
日本のニュースチェックをしていたところ
以下の記事を発見。






開いてみたら、もろに大連のことが書いてある。


流れとしては、

・大連は中国最大規模の日本語人材養成拠点

・大学で日本語を学んでも現地就職しない

・理由は魅力的な仕事が少ない、給与が低い

・ネットやアプリで大都市の求人が見つかる

・日本に留学や就職の機会も増えている

・欧米企業や中国企業の方が条件が良い

・やっぱり日系企業は給与が低すぎる

という構成。


大学で日本語を専攻している学生にとって
卒業後の選択肢が増えているのは確か。


日系企業の給与待遇が欧米企業や中国企業と
相対比較して低くなってきているのも現実。



どうもネガティブな側面を切り取られている
ような印象を受けた。


大連は日系企業の進出が早く、社員の定着性
も割と高い。


つまり、日系企業の社員年齢構成はかなり
高年齢化している。


また、ビジネス自体も日本を向いてだけ
の仕事から中国市場向けに変化してきている
企業も増え、採用要件の変化もある。


企業からすれば、日本語ができるというだけ
では採用の際そこまで魅力にならないという
ケースも増えてきている。


そのような変化を踏まえて、
採用マーケットは二極化してきている。


日本語ができる人→買い手市場

現地化に向けて必要な人→売り手市場


その中で、日系企業が今後中国市場で発展
していくために必要な人材を獲得するためには
給与や評価の制度などは見直しが必要だろう。


外部環境に柔軟に対応して、変化していくのに
今はチャンスだし、大連でのケースは今後
海外拠点の日系企業が直面していく課題でもある。


新しいモデルを創れる、おもしろい市場だ。



2018年12月4日火曜日

師走る!我走る?


さて、師走。


今年の振り返りはもう少し後でもいいか。


最近のトピックスで言えば、
11月30日大連フラマホテルで開催された
天皇誕生日祝賀レセプションに参加。


平成最後の。


どのような会かと言うと、日中友好を趣旨として
日本の領事事務所や各地方自治体事務所、航空会社
などがブースを設けて来客をもてなすというもの。


中国の政府関係者や貿易団体、
教育機関などの人たちが招待され、
日系企業の駐在員も多く参加している。


この会があって、大連日本商工会の忘年会があって
一気に大連は年末ムードが高まる。


そして、気温も急降下。
ついに氷点下に突入の勢い。



有終の美に向けて。
盛りだくさんの今月。



追われず、追わず。



2018年11月30日金曜日

罪悪感を無くす過程


11月もあっという間に過ぎて、
2018年も終盤の終盤。


冬寒くなって、活動量が減ってきて
時間がぽっかり空くこともちらほら。



以前であれば、時間が空いたら落ち着かず
何かやらなきゃと予定を入れてた。



最近は違ってきていて、
時間が空く時は、何もしなかったり
ただその時間をやり過ごしたり。



その時間に本当にやりたいことが入って
くるのを待っているような。
自分から楽しんで動ける何かがきっと
そこを埋めるものと信じている。



そこにあるのは、罪悪感とのせめぎ合い。



月曜日〜金曜日の昼間は、
仕事をしていないといけない、とか。



無計画に何となく過ごす時間は
もったいない、とか。


もったいないから、何かをするのか
本当にやりたいことがあるから時間を使うのか
同じことをやるにしても、全然違う。



自分で自分に課していたルールを少しずつ
見直して、要らないものを廃止していくような
そんなプロセスの中に、今はいるようだ。


これをやったら、こうなるはず。
それは、
これをやらないと、この結果を得たら
いけないということと同じ。



それをやらなくても、得たい結果を
そのまま受け入れてもいいということ。



もっと、フラットに世界を見ていこう。
変わりゆく今を味わおう。



2018年11月29日木曜日

みずほセミナーin大連で講演


先週はイベントが多く、木曜日だから
11月22日にみずほセミナーで講演。


午前は大連市内、午後は大連開発区。


本来は翌日長春にも行く予定が、残念ながら
今回は大連のみでの開催に。




















2017年にも一度、みずほセミナー長春・瀋陽・大連で
講師をさせてもらって、また機会をいただいた。




















当日は快晴。

テーマは、
『中国で現地化を実現させる為の報酬連動型人材育成プログラム』


ちょっと長い。


株式会社あしたのチームさんとのコラボ。



ちょうど一年前に上海であしたのチームさんのシンポジウム
に参加させてもらって、それからご縁があって今回大連で
一緒にセミナーで講演。



大連は日系企業の進出が早く、今ここで課題になっている
ことはこれから中国の、もしくは海外の他の国でも
同じように課題になってくると思われる。



特に現地化に伴う人事(採用・育成・制度)における
変革は海外拠点での事業発展に欠かせない。



できないから任せない、のではなくて、
任せていないから、育っていない。



要するに、
与える責任と権限そして報酬
との連動がキーポイント。



時間が短くて伝えきれなかった部分も多い。
また改めて、機会を創ろう。



そして一緒に変化を楽しもう。
ここから始まっていく。




















海外を飛び回る中、大連に来て一緒にセミナー
を行なった堤雄三さんと打ち上げで乾杯。



再会を楽しみに。



2018年11月25日日曜日

大連工業大学外国語学院の活動に参加


11月21日のこと。


大連の空港にほぼ隣接している
大連工業大学を訪問。


外国語学院の学生向けの
キャリアイベントに参加。


ゲストは自分含めて5社、6人。
それぞれの会社の説明と求める人材像を
話し、その後5人の学生と模擬面接。


今回は中国語でのプレゼンテーション
というチャレンジ。


















伝わった、、、かな?



中国の大学生は日本の大学生と違って、
体育会やサークルなどを中心にしている
ことは少ない。



履歴書には学習の成果、奨学金を取得したこと、
インターン活動のことなどが書かれている。



大学レベルによる序列も割とはっきりしていて、
給料に差がつくケースもある。



日系企業が採用をする際には、そのような
違いがあるということを踏まえて、必要な
人物像を言語化していく必要がある。



日本語を勉強している大学生は日系企業に
行きたいはず、という仮説は今ではもう
成り立たない。



学生にとっても選択肢が多様化してきているし、
日系企業の中国での立ち位置や戦略も変わって
きている。



それなのに、採用・育成・評価という一連の
人事はあまり変わっていないのが現状。


この課題にどう取り組んでいくか、
ちょうど、この次の日に人事制度に関する講演
を行なったので、それはまた次回に。