2011年1月31日月曜日

女神の前髪


2011年になったと思ったら、1月がもうすぐ終わります。

誕生日があったり、いとこの結婚式があったり、
新年会と称して人に会ったりと、いろいろしている間に
気付いたらという感じです。

先日、世界一周してきた大学生たちと話す機会がありました。

旅の話は聞いているだけで、ワクワクしてきます。
それは話し手に熱があるからだと思います。


世界を旅することで得た経験、その素晴らしさを人に伝えて、
人を巻き込んで、人と人をつなげていく。

その発想力と行動力に大きな刺激を受けました。


旅の目的として、「自分探し」を掲げる人もいます。

結局、探すまでもなく自分と向き合うことになるのですが、
嫌になるほど自分と向き合うと、覚悟のようなものが生まれます。


自分はどんな時に楽しいと感じるのか、
自分はどんな人と一緒にいたいと思っているのか、
自分がどうしても許せないことはどんなことか、
自分の感情を動かすものは何なのか。

それを少しでも知っていること、知ろうと考えてみることで、
自分にとって大切なものを嗅ぎ分け、チャンスを掴める。


前髪しかない女神に指一本でも触れるためには、
逃がしちゃいけないものを、普段から意識しておくこと、
前を見て進むことが大事です。



2011年1月16日日曜日

悪魔になるな


寒い日が続いていますね。

今日は映画『ソーシャル・ネットワーク』を観てきました。

これからの人もいると思いますので、中身については触れませんが
新しい価値を世の中に生み出し、広げていくというのは
ワクワクするものだなと感じました。


映画の前にを読むのもいいと思います。


また、今回は日経新聞の春秋の記事を掲載します。

非常に共感できる文章だったので、見逃してしまった就職活動生にも
読んでもらえたら、と思います。


自分の目で、足で、探し続け責任ある選択と決断につなげて欲しい。


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なぜこの企業が上位なのか。
どうしてあの会社の名が見あたらないのか。
就職先の人気ランキングに首をかしげる社会人は少なくあるまい。
商社や銀行が上位を占める調査もあれば、
旅行や化粧品の会社が優位のアンケート結果もある。

就活中の大学生の皆さんに助言しよう。
ランキングなど気にしなくてよい。
調査会社によって結果はかなり異なる。
しかも就職前に抱く会社のイメージと実際に企業社会に出てからの
体感には、大きな違いがある。
就職案内やデータに映る虚像を見破り、社長の言葉や社員の表情から、
企業の素顔に迫って欲しい。

米グーグルのシュミット会長が示した人材活用「10の黄金律」に
「悪魔になるな」という1項目がある。
人間は自分の見方に溺れがちだが、異なる意見に耳を傾け
他者を尊重する環境こそ大事。
組織の長は専制的に判断を下す前に、常に様々な視点を集めるべきだ。
組織をイエスマンだらけにしてはならない—。

当たり前のような話だが、黄金律を実践できる企業はそう多くはない。
個性を伸ばし、より大きな力に高めるために必要なのは、
経営者の構想力と組織の包容力だろう。
人気や知名度ではなく、自分がいきいきと働ける職場を自分の目で
見つけられるか。
そんな独自の眼力がある人材を、企業側もまた求めている。

(2011年1月14日 日本経済新聞 1面 春秋)

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2011年1月10日月曜日

転職は情報戦。


年始第1週、3連休が過ぎ、いよいよエンジン全開です。

土曜日の研修では自分の履歴書・職務経歴書を作成し、
志望企業に対してどのようにアピールするかを
グループでディスカッションしました。


整理する観点は3つ。

・トランスファラブルスキル※次の職場に持って行けるスキル

・志望動機

・自己PR


採用者側の視点を意識して整理します。


・仕事をするにあたってのスキルや知識があるかどうか

・今後のポテンシャル(モチベーションや積極性・熱意など)

・組織風土や周囲の人間関係に適応できるかどうか


一般的にスキルというと、社会人になっての経験から得たもの
が中心になりますが、資格や大学・大学院での研究テーマや
趣味での活動などからも見つけることができます。


自分が身につけたスキルを次の職場で活かし、伸ばしていく
ということを考えると自己分析だけではなく、
やりたい仕事は具体的に何をするのか、どんな企業風土なのか、
そして採用背景は何なのかを押さえる必要があります。


「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」です。



2011年1月3日月曜日

自分との勝負


新年あけましておめでとうございます。


年末年始の休暇も今日が最終日。

大学ラグビーや箱根駅伝を観戦して過ごしました。
あっという間でしたが、気持ちが引き締まります。


今年のテーマは「深める探す2011」に決定しました。


やると決めたことを、とことん掘り下げていくこと、
一つ一つの人との出会いを活かしていきたいと思います。


転職におけるキャリアコンサルティングだけでなく、
大学生の就職活動に関するアドバイスなどもしていきたい。


キャリアに関することだけではなく、
語学やITに関することも学んで可能性を広げたい。


そして、何よりもっと旅をしようと思います。

今その場所に行かなければ会えない人、
感じられないことがたくさんあるはずだから。


人の生き方が、その人のキャリアになっていきます。

自分は人生の中で何をやりたいか、何を成し遂げたいか、
そしてそれをいつ行うのかスケジュールに落とし込む。

そして自分との約束を守れるかは自分次第。


日々自分との真剣勝負を積み重ねることです。

去年の自分、昨日の自分に勝つために、
今できることを、今しかできないことを全力で。


着実に成長を遂げる一年にしていきましょう!



2010年12月26日日曜日

探し続ける


クリスマスが過ぎ、いよいよ年末です。

2010年しっかり振り返って、2011年を迎えたいと思います。


今年の初め、目標を立てました。

「限界を超える」


言葉の響きは大げさなところもありますが、自分の中で
何か閉塞感を打ち破りたい、可能性を拡げたい、
そんな気持ちがありました。


今感じるのは、限界なんて自分で決めなければ存在しない
ということです。


2010年たくさんの人との出会いがありました。

Twitterを始めたことも大きかったように思います。
自分から何かを発信しようとすること、
人との出会いや機会を創り出そうとすること。

結局は自分が現状に留まろうとしているか
何かを探し続け、動いているかどうかなんだと思います。

アップルのスティーブ・ジョブズにも大いに影響を受け、
macもiPhoneも購入しましたが、それはあくまでツールです。
スピーチの中で、こんなフレーズがあります。


"Keep looking. Don't settle."


これからも立ち止まることなく、動いて探していきたい。

特に何かが決まっていなくてもいいんだと思います。


もうすぐやってくる2011年。

探し続け、機会を深化させる1年に。



2010年12月15日水曜日

選択と決断


今日は振替休日です。

太陽の光と、澄んだ空気で心身引き締められます。


前回から少し空いてしまいましたが、
12月3日〜5日で韓国に行ってきました。


短い滞在でしたが、韓国の大学生たちと話をしたり、
留学している大学の後輩と再会できたりと、
充実した時間を過ごせました。


今回は、キャリアカウンセリングの際お話する
【Can】【Want】【Must】の三要素を紹介します。


【Can】やれるかどうか

【Want】やりたいかどうか

【Must】やるべきかどうか


特に転職という場合であれば、【Can】の棚卸しから、
【Want】や【Must】との距離やギャップを認識し、
戦略を立てていくことになります。


この考え方については、リンクアンドモチベーション代表の
という本の中で紹介されています。


この本は神戸大学教授の金井壽宏さんと共著であり、
組織やモチベーションについての学問的見方と
ビジネスの現場での見方と両方の視点からの紹介があり、
自分自身、大学・大学院での研究を思い出し、
興味深く読むことができました。


仕事選びに関わらず、人は選択と決断の連続で生きています。

目の前にあるものを選ばない、という選択もあります。

その際に何かの可能性を広げる一方で、何かの可能性は
狭まる、あるいはなくなるということも起きています。


自分が過去どういった選択や決断をしてきたのか、
その理由は何だったのか、そこから判断軸が見えてくると、
過去—現在—未来がつながる感覚が持てるかもしれません。



2010年11月28日日曜日

わかることは、変わること。


昨日は人材業界・企業人事の交流会に参加しました。


考えてみると、同じ業界ではたらいている人たちと
話をする機会というのは今までなかなかありませんでした。


ライバルである一方、業界全体が盛り上がって
より良い社会を作れるような仕事をしていきたい。


人材業界を大きな面と考えた場合、
企業と個人に対する影響力は決して小さくないと思います。



知るだけではなく、わかること。

そして自らが変わろうとしていくことが大事。


何かを知っている状態というだけでは、
何も責任は生じません。

しかしながら、

わかったこと、理解した事を相手に伝えれば
それに対して何らかのアクションをとることが期待されます。


人と向き合う中で、自らが動き変わっていく機会を活かす。

全ての接点は、より良い自分になるためのチャンス。


そして、人と組織がより良い方向に向かう原動力に。



2010年11月23日火曜日

意思という塊


試合前の天気雨が、今日の激戦を物語っていたようだ。


大学ラグビーの早慶戦。

攻めるアカクロ(赤黒:早稲田)と守るタイガー(黒黄:慶應)。


慶應がこの日のために、ひたすらディフェンス・タックルの
練習をしてきたことは前半ゴールラインを背負っての攻防で
強く、伝わってきた。


どちらのOBというわけでもなく、いいラグビーが観たいと
秩父宮に足を運んだ。


いい試合だった。


個人の突破力が強い早稲田と、乱れず分厚いディフェンスの慶應。

10–8という僅差の試合での慶應の勝利。


組織として慶應が強かった。試合を観ていて、この日のために
何を準備してきたか、これだけは必ずやるんだ、という意思が
グラウンドで一つの塊のように動いているのが見えた。


勝負とは、こういうものなのだろう。

分析に基づいた、戦略。

時間や風向きでチーム全員が同じ事を考えているような、戦術。

十分な練習量に裏打ちされた自信とプライド。


ラグビーは、楽苦備と書かれることもある。

楽しさと苦しさを備えているからだと解釈している。


ただ、経験上は楽しい練習なんてほとんどない。

試合に勝てば楽しいとも限らない。

徹底的に苦しんで、苦しんで、やってきたことを試合で表現する。

その瞬間、仲間と成し遂げることが楽しいのだ。


いつまでもその感覚は忘れずに、真剣勝負を楽しめるように、
日々過ごしていきたい。



2010年11月7日日曜日

勝負の秋


秋、特に11月になると思い出すことがあります。


高校3年生の秋、11月5日。


ラグビー全国大会予選の東京都大会準々決勝、
高校最後の試合です。


グラウンドで多くのことを、身を持って学びました。

それは、社会人になってからも大きく活きています。


高校ラグビー部のコーチ、藤島大さん
卒業後言われた一言は毎日のように思い出します。


「いいチーム作りは、いい映画作りと同じ。
 大枠はシンプルに、ディテールは完璧に」


これは個人の仕事にも当てはまります。

仕事を通して成長していきたいと思うのであれば、
自己の成長戦略を持つ必要があります。


まずは、自分が一番伸ばしたい武器を思い切り高め、
磨けるかという観点で環境を見直すこと。

そして、選んだ環境の中で能力を効率的に、
徹底的に高めることではないかと思います。


ちなみに、高校の時のチーム戦略は

『速いテンポの15人ラグビー』


相手より先にボールに集まり、
相手のディフェンスが揃う前に攻撃、
攻撃し続けるというものでした。



2010年10月24日日曜日

予想外を楽しもう。


夜が長くなってきました。


秋が深まる、と言いますが何か物事を掘り下げて考えるには
よい時期になってきているような気もします。


なんとなくこのまま年末に突入するのではなく
ジャンプの前に屈むように思考を巡らせて一段高く、
2010年をまだまだ楽しみたいと思います。


昨日の研修では『計画された偶発性:Planned Happenstance』
という言葉について考えました。


スタンフォード大学心理学教授のジョン・クランボルツにより
提唱されたキャリア論です。


ポイントは奇しくもスタンフォード大学でスピーチを行った
スティーブ・ジョブズの『点と点をつなげる』という話と同じです。


—予期せぬ出来事は、キャリアに影響を与える。

—起きた出来事、イベントを最大限利用すること。

—予期せぬ出来事を、わざわざ創り出していくこと。


予期せぬ出来事は突然の変化でもあり、抵抗が生じやすいものです。

それに対して、オープンマインドで学びながら主体的に取り組むことが
チャンスを掴むことにつながるという考え方です。


日々の生活の中においても、仕事においても、意思決定の積み重ねが
今につながっています。


時には失敗したと感じる判断をすることもあるでしょうが、
巻き戻して選び直すことができるわけではありません。

だからこそ、今歩いている道の延長線上を開拓していくことが
思いもよらなかった場所に到達することにつながります。


これはキャリアは計画通りに積んでいくことが基本的に難しい
という立場から論じられています。

ただ、計画をしても無駄というわけではなく、計画通りに進まない
という場合にそれを糧にしていくという考え方を持つことができれば
より多くのチャンスを掴むことができるということなのです。


さらに、予期せぬ出来事は自分からも積極的に創っていくことが
より多くのチャンスに触れるために必要だそうです。


自信を持って、オープンマインドでいきましょう。