17年前のこと。
この日のことも忘れることができない。
1995年1月17日。
大きな地震があって、その日地震とは関係ないんだけど
ケガをして、生まれて初めて松葉杖を使うことになった。
歩いたり走ったりすることができないわけなので、
今まで当たり前のこととして日々意識しなかったことについて
突然とてつもなくありがたいことに感じられたことを覚えてる。
人間は灯台じゃないので、真下にあるものでも光を当てられる。
空気を吸うことも、明るさを感じることも、声を届けることも、
普段努力をして行ってるわけじゃない。
でも。
何も考えずにできていることが、かけがえのないことだったりする。
だから。
自分にできないこと、持っていないことに思いを馳せるのではなく、
今の自分にできること、残されて受け継がれたものを見直そう。
過去の事実は変わらなくても、自分の受け止め方や
経験としての意味はいくらでも変えることができるわけだし。
17年前の自分は、今こうやってその時を思い出している自分を
どんな風に想像していたんだろう。混乱して眠れなそうだ。
そうそう、眠れることって本当に素晴らしいな。
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