「おまえは、いいフランカーになりそうな気がするんだ」。
渡部監督の言葉をよく覚えている。
納得いかなくて理由を聞きに行った時のこと。
納得いかなくて理由を聞きに行った時のこと。
高校一年生、上級生に誘われて一橋大学のラグビー場に行った。
楕円球を扱うのが新鮮で、同級生もほとんど初心者で。
コーチの大さんは、英単語を織り交ぜながらやたら褒めてくれる。
その時の感覚を忘れないように、アゲイン・アゲイン・アゲイン。
そして、ゴールデンウィークが明けた頃だったかな。
一年生のポジションをFW・BKに分ける日がやってきた。
その前に自分がやりたいポジションについて作文を書いて提出。
自分が書いたのはBK、特にウイングがやりたかった。
ラグビーのポジションについて簡単に説明すると、
FW(フォワード)はスクラムを組んだり、
ボールのある所に集まって常に敵味方と接触しているポジション。
ボールのある所に集まって常に敵味方と接触しているポジション。
BK(バックス)は密集の後ろに広がって
ボールをパスしたりキックしたりして
前に進もうとするポジション。
華奢な高校一年生の自分は、まさかFWになるとは思わずに、
先輩たちの試合でもBKのプレーばっかり目で追っていた。
でも、言い渡されたのはFW。「えっ?」なんでだろう。
そして、練習が終わってから監督に話しに行ったんだよなー。
FWにしたのは、
いいフランカー(FWのポジションの一つ)になりそうだから。
いいフランカー(FWのポジションの一つ)になりそうだから。
そう言われた時に、あっさりと納得したというか、
やってみようって思った。
やってみようって思った。
フランカーの練習はけっこうきつくて、
一番走力を求められるし、
一番走力を求められるし、
大抵どこもエース級、体が強いNo.8の突進を
最初に止めにいかないといけない。
最初に止めにいかないといけない。
それでも、高校3年生になって春の大会の頃には
フランカーの楽しさを知って、
フランカーの楽しさを知って、
ボールのある所に少しでも早く速く行こうと走りまくってた。
結局自分にどのポジションが合っているかって、
なかなかわからない。
なかなかわからない。
やっていく中で、
ちょっとずつ認めてもらって自分で受け入れて、
ちょっとずつ認めてもらって自分で受け入れて、
もっとうまくなりたいと思って、の繰り返し。
誰だって、自分が一番得意で力が最大限発揮できる
ポジションをやりたい。
ポジションをやりたい。
でも最初は何が得意なのかさえわからないから、
信じてやってみるしかない。
そして、高校3年生の夏前には当初の希望だった
ウイングへコンバートされた。
ウイングへコンバートされた。
その時はフランカーの仕事をもっと深めたい
って思ってたんだけど、
って思ってたんだけど、
立ち位置が変わってもフランカーのように
仕事すればいいし、
それで最大限チームに貢献できるのであれば
それが一番いいと思った。
それが一番いいと思った。
あのコンバートは、いいキャリアチェンジの機会だったなー。
視野も広がったし、自分の個性を引き出してもらったような。
この話、何で突然これだけ鮮明に思い出したかっていうと
最近就活生の相談に乗ることも少し増えてきて、
自分の中でつながったから。
自分の中でつながったから。
スポーツもビジネスも、
自分でいくら得意とかうまいとか思っても
自分でいくら得意とかうまいとか思っても
人に認めて評価されてやっとわかるもの。
選んでくれた人の言葉と、
決断した自分を信じてやってみるしかない。
決断した自分を信じてやってみるしかない。
自分が初めて進路を選択したのは
国立高校に行くことを決めたことで、
国立高校に行くことを決めたことで、
ラグビー部も自分で選んで、
ポジションは選べなかったけど
ポジションは選べなかったけど
なんか初めの一歩はあそこにあるような気がするな。
あのグラウンドに行って、監督に感謝の言葉を伝えよう。
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