2020年11月8日日曜日

見えない心に色を塗る


夕方。

いつものように走りに外へ。


前には、ペットボトルの水を何かに注いでいる人が。

植え込みに水をかけているようにも見えるが、

どうも、そうでもなく何か一点に向けて。


そして、じっと様子を観察している。


近づき、その場を追い越してようやくわかった。


ミミズに水をかけていたんだと。


これは想像。


ミミズが乾燥して水を求めているのを感じて

水をかけていたんだろう。



その直後。


「きっときれいな心の持ち主なんだろう」


そんな風に感じている自分に、


「あれ?」


なぜそう思ったのか。



人のある一つの行動を見て、それだけでその人が

どのような人なのかを自分の中で作っている。



自分の経験や価値観と照らし合わせて、

「自分だったら」

これを軸に行動に至った理由をその人の心に

求めてしまうんだなということが今更ながらわかった。



心の色は誰にも見えない。


いい人がいるのではなくて、その人の行動を見た人が

自分の価値観で「いい」と思うだけなんだ。



評価するのは、見た人。


それを気にしすぎるのは、

極端に言えば見えない誰かの価値観に近づこうとすること。



同じ見えないものならば、自分の方にまず寄り添ってみても

いいんじゃないかと感じながら走った日曜日の黄昏時。




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