2020年11月10日火曜日

ダブルの衝撃と向き合い方


「15年で2倍」

これは、中国政府が発表した目標だ。


2035年までにGDPと一人当たりの収入を倍にできる

という自信の表れでもある。


この30年ほど、物価や給与がほぼ変わっていない日本

からすると信じられないほどのスピードだろう。


これは、日本が世界の中でも特殊な社会だと自覚すべき。



不動産などを含めた物価が上がる、その分最低賃金や

大卒初任給なども上昇する。


年々より多くのお金が回っていく。


人が多い、は経済規模拡大の根幹になる。


2020年は、世界で人の移動が制限される状態が続く。


そのような中でも国内消費に向けられるのは中国の強みだ。


そして、明日11月11日は双十一というお祭り。


1が並ぶ「独身の日」はいつからか大セールの日となった。


今やこの日の前には買うものリストを作成し、今か今かと

老若男女が待ちわびる。


海外旅行ができない分、ここに大きなうねりが生じるだろう。


オンラインショッピングは実店舗経営と対立せずに

共生している点にも注目し、見習うべきこともありそうだ。



新しいものは古いものを壊す訳ではない。

古いものを守り、存続させていくために使うことができる。



中国と付き合い、ビジネスをして行く上でお互いに

学び合う態度と尊重する姿勢が欠かせないと思う。


日本の肌感覚ではわからない、

人件費も家賃などの固定費も上がる。


それは対日本へのサービスや製品では価格に上乗せすることが

難しいだろう。


つまり、変化している市場でのビジネスは

その市場に受け入れられることが生命線となる。


とは言え、日本にとって大きいのは地の利だ。


中国から欧米特にアメリカへの留学が厳しくなっている中で

日本が受け皿となり双方の文化習慣を理解した人材を育成できる。



関係性を「進化」させて未来を見たい。




2020年11月8日日曜日

見えない心に色を塗る


夕方。

いつものように走りに外へ。


前には、ペットボトルの水を何かに注いでいる人が。

植え込みに水をかけているようにも見えるが、

どうも、そうでもなく何か一点に向けて。


そして、じっと様子を観察している。


近づき、その場を追い越してようやくわかった。


ミミズに水をかけていたんだと。


これは想像。


ミミズが乾燥して水を求めているのを感じて

水をかけていたんだろう。



その直後。


「きっときれいな心の持ち主なんだろう」


そんな風に感じている自分に、


「あれ?」


なぜそう思ったのか。



人のある一つの行動を見て、それだけでその人が

どのような人なのかを自分の中で作っている。



自分の経験や価値観と照らし合わせて、

「自分だったら」

これを軸に行動に至った理由をその人の心に

求めてしまうんだなということが今更ながらわかった。



心の色は誰にも見えない。


いい人がいるのではなくて、その人の行動を見た人が

自分の価値観で「いい」と思うだけなんだ。



評価するのは、見た人。


それを気にしすぎるのは、

極端に言えば見えない誰かの価値観に近づこうとすること。



同じ見えないものならば、自分の方にまず寄り添ってみても

いいんじゃないかと感じながら走った日曜日の黄昏時。




2020年11月5日木曜日

25年後のノーサイド


何年経っても特別な日は同じように。


このブログでも何度か書いているこの日のこと。



思い出すのは高校ラグビー最後の試合のこと。


つまり部活の引退試合。


断片的ではあるものの、今でもはっきり思い出せる。



ボールの感触。


聞こえた声援。


そしてノーサイドの瞬間。



大学でもラグビーをやっていたけど

リーグ戦とトーナメントの違いもあるのかもしれない。


この日は記憶に深く刻まれている。



その経験は、ずっと支えになるもので、

最高の選択をした自分に対して

「よくやった」と思い伝える。



きっと、以前はできなかったことに目を向けて

やりきれなかったことや、「もっとこうすれば」

のような後悔の気持ちもあった。



今はただ、打ち込んだ時間と最後までやったこと

自分の中にある体験と記憶に感謝したい。



そんな、11月5日。




2020年10月31日土曜日

湖畔で人生初のキャンプ


2020年10月29日、寝袋を購入して出発。


中央フリーウェイを走り、河口湖から富士山を見ながら

すっかりここは、秋の道。 












樹の海を抜けて、たどり着いたのは田貫湖(たぬきこ)。
















湖畔にキャンプ場!


最近はどうも富士山に呼ばれているような気が
していて、近くまでやって来た。


夏に外で一夜を明かすようなことは
以前にもあったのだけど、
テントの中で寝袋に包まるのは初めての体験。


まだまだ手つかず、場合によっては食わず嫌いに
なってしまっていることはあるのだろう。



それにしても。


















目の前の火を使って、ただ焼いて食べる。

これが一番。


費用や手間を考えると
今なんかキャンペーンを使ってホテルに泊まるのが
快適には違いない。


不便で、自分でやらなければ何もないキャンプ。


それを味わう、自由。


日が沈み、暗くなってしまえば
夜は長く月の明るさが良くわかる。


下がる気温と、朝まで持ち堪えられるか高まる不安。






















焚き火で暖を取りながら、ワインを流し込む。


買ったばかりの寝袋の中は思いの外、心地よかった。


鳥の声で起きる朝、焚き火で焼くパンとコーヒー。


旅の幅が広がる気がした。



2020年10月27日火曜日

見える世界は自分で決める


人は言葉でつくられる。

そんな側面もあるだろう。


ある一人の言葉、
音声だったり、文字だったりするのだけど
かなり多く(もしかしたら一番か)触れてきた。


心屋仁之助さん。




それはきっと、
整備された道ではなく、
時には未知なる道を進むこと。


誰かの価値観ではなく、自分の軸で生きること。


いつからか、
毎日ブログを読むことが習慣になっていて
本を読んだり、ポッドキャストを聞いたり。


特に自分にとって大きな変化がある時。


会社を辞めて、独立する時。
その後、先行きが見えない(今もそうだ)時。


婚約者と別れ(振られ)た時なんかも。


救われた言葉がある。
それは今となっては、もう自分のベースだ。






















本は、ある意味で総復習。


考えの根本になっている、
どんな前提で世界を見ているのか。


それはたとえば。


運がいい人と運が悪い人がいるのではない。


「自分は運がいいと思う人」

「自分は運が悪いと思う人」


がいるのだということ。


「あの人は運がいい」と言う時には、

「私はあの人のように運が良くない(と思う)」


が奥底にある。


それによって、世界の見え方が変わる。


「いい」前提なら「いい」物事に対してアンテナの
感度が高くなるからだ。


結局のところ自分で決めるものなのだから、

「いい」と思っていればいいよね。




2020年10月26日月曜日

人とともに生きる商店街


高円寺に行くと、商店街を歩く。


駅から北にも南にも。


生まれた街のこの雑多な感じが好きだ。



ある、指定された寝具店があり行ってみたところ

そこは大正11年から続き、もうすぐ100年。


現在のご主人は三代目だ。



その店の周囲はすっかり様変わりしている。


小さい頃よく行った玩具屋や銭湯は軒並みなくなり、

その分増えたのは整体やストレッチの店舗。



そこに住む人たちの年齢に合わせて、

ということのようだ。



祖父も高円寺の商店街に鞄屋を構えていた。


今までもし続けていたとしたら。


「商店街だって、生きているんだからな」


たしかに、そんなことを言いそうだ。



長く続く店と、入れ替わる店。


生きることは、変わること。




2020年10月25日日曜日

光と影の、秋走る。


夜が来るのがどんどん早くなる。

走り始めたのは夏。
少し涼しい時間帯に、と夕方を選んで
すっかり習慣になった。


同じ時間に外に出ると、もう暗い。


今日は、空が暗くならないうちに走りたくて
いつもより早く出発。


暗いとわからない秋の色合いをゆっくりと
見ながら走る。


そして、だんだんと日が沈む。


色が増えて、一つになり、なくなっていく。



















昼間だとうっすらと空の色と同化してしまう

富士山がこの時間はくっきり見える。


東京までこの光と影が届く存在感はさすが。


月は上の方にあって、一番贅沢な時間帯なんだろう。


涼しくなり、快適に走れる。


季節もまたをかし。



運動の秋、も夏の暑さを知るから言えること。


走る習慣を身につけられたことは2020年の大きな収穫。


走り続けたい。



2020年10月24日土曜日

節目の前と後


北陸の旅から、東京に戻り。

荷物を出してみると、
持って行った本は全く開かれなかったのに気づいた。


今回旅のお供に選んだのは少し厚い文庫本の
『西国立志編』。


ひたすら歩き回ったし、
移動中には撮った写真をいじってみたり、
夜にはブログを書いていたり、
と隙間の時間が埋まるほど充実していたということ。


不思議な力に導かれたようだ。

















こんな太陽そうそう見ることができない。

















同じ空にはこの月。



旅をするのは節目を作りにいくことかもしれない。


何かが途切れて、他の何かにつながるような感覚がある。



今回は特にそのための旅だったような気がする。


思い出すともう全て伏線のようで、まんまと。


そういえば以前に

「飛行機に乗ると運気が変わる」と言われたことがある。

きっとそんな風なことだろう。


離す

放す

話す


ことで、見えるものがある。

そして、研ぎ澄まされる感覚がある。



帰ってきた日常は、同じようで違っていて。




2020年10月21日水曜日

月と太陽の、走る砂浜。


いいよ金沢。


















歩きたくなる青空。
以前来た時には気づかなかった魅力がたくさん。

もしかしたら自分の感覚が変化したのか、
気になるものがどんどん目に入ってくる。

ここに何か足がかりをつくりたい。


















歩いて歩いて。





















たまには自撮りも少々。


















金沢で一番のハンバーガーをいただき、
そして海を目指す。


















陰と陽。青と赤。

金沢から千里浜。
日本中で唯一の砂浜を車で走れる場所。

旅がこれほど充実したのは、
不思議なご縁に導かれたからだと心から思う。


生きていれば突然打ちのめされることだってあるし、
そうそう思い通りになんていかない。

ただそれがあるからこそ「ありがたい」
が際立つのだと認識できる。


















「北陸どうでしょう」の最後の晩餐は
金沢名物ゴーゴーカレー!


が、しかし。
まだ足りないものがあった。






















金沢の地ビールからはじめて、





















これを飲まずに帰るわけにはいかない。

日本酒で初めて「美味い」と思った天狗舞。





















大将オススメの菊姫。





















獅子の里。


幸せな夜は更ける。


帰りたくない。


帰るから、また来るんだ。




2020年10月20日火曜日

水流れる城下町金沢を歩く


金沢二日目。


まずは市場散策を。

結局は、市場近くの食堂へ。
















地元の人に愛されている気配がしたので突撃。

我ながら、いい嗅覚。


ここに住んでいる人は市場内では食べていないのが

わかったから。その周りにいい店がある。


食後は、ここでコーヒーを。
















それから石垣を眺めながら歩く。

いろんな城を見てきたけど、金沢城の石垣は見事。


さすが外様大名最高の財力を持つ城下町。














前田利家公は神出鬼没。

こちらは金箔をまとって。




金沢一の繁華街の方を抜けると、

城下町の際の川沿いに出る。
















後ろ髪に高貴さを感じさせる。














川を渡ると、にし茶屋街。

そこから、忍者寺の異名を持つ妙立寺へ。















ここは予約すると中を見学できるのだけど

写真が撮影できない。


ただの寺ではない。ここは城の役割を持つ。

金沢に来たら行ってもらいたい場所。


特に外国人観光客なら、衝撃とともに喜べる

ことは間違いない。













にしからひがし茶屋街へ。

ここも昔ながらの建物がよく保存されている。


17時過ぎると店が閉まってくるので早い時間に。



夜はまた訪れたい店に出会えた。












「くつろぐ」は靴を脱ぐことから生まれる。


脱ぐことで、素の自分がどうしたってにじみ出る。


そして。


健康というのは、


食べること、動くこと、純度の高い言葉


によってつくられるものだと思う。


足るを知る一日。