2011年4月10日日曜日

体は外に、心は内に。


「内向きなんかじゃない」

そう思います。


昨日、一昨日と学生と話す機会がありましたが
図らずも連日「世界一周する」という言葉を聞きました。


一人の大学生はもともと国際的な仕事に興味があり、
本当に自分はそれをやりたいのか確かめるために
昨年インドに行ったそうです。


その結果、
「世界をもっと見たい、そして人に伝えたい」
と旅立つことを決意。


世界一周のプランをあるコンテストでプレゼンし、
見事優勝、世界一周航空券を獲得しました。


もう一人はバングラデシュでのボランティアを経験し、
ビジネスとして社会に貢献できる道を模索しています。

就職活動が終わったら、世界一周してその後のビジネス
にも活かしていくんだと話してくれました。


海外への留学生が減っていること=学生が内向き
というのは一つの仮説でしかありません。


世界を知ることは、留学だけが選択肢ではないからです。


海外でのボランティア、バックパッカーなど他の選択肢
を選ぶ人が増えているのかもしれません。


外に出て、自分の内面と向き合う。

そういった内向きのプロセスを経て、また新しい場所を
志向するようになる。


学生の話を聞いていて、ワクワクしながら思いました。


どんどん未知との遭遇を創っていきたい。

それはいつだって、何歳になったって、できる。



2011年3月27日日曜日

今の自分にできること


気温はまだ低いですが、春は近づいています。

少しずつ花が咲いて、街に色が増えてきたようです。
と、皇居の周りを走りながら思いました。


週末の出来事について書きます。


昨日は、GCDFというキャリアカウンセラー資格の
試験(筆記+実技)を受けてきました。

結果はわからないですが、ひとまず試験が終わったので
英語の勉強を再開します。

TOEICのための勉強ではなく、
会話力を高めて結果的にTOEICの点数を上げたい。


今日は、友人のウェディングパーティー。

9年前にパリのユースホステルで出会い、ベルサイユ宮殿に
一緒に行って、日本でも時々会っていました。

機会はどこにあるかわかりません。
でも、旅に出なければ出会えない人たちはたくさんいます。


英会話力を高めること、ソーシャルメディアを中心とした
ITリテラシーを身につけることは
より多くの出会いの機会を最大限活かすためのものです。


ただ、それだけでは足りません。

出会った人に対して、自分には何ができるのか。

何でもいい、記憶に残るに足る存在になっていきたい。


今の自分にできることは何か。


仕事を通じてもっと能力を発揮して、輝こうとする人たち、
もっと活き活きと時間を過ごしたいと努力する人たちがいます。


その目の前にいる人たちを理解すること、
そして目指す場所に到達するために力になりたいと思います。


社会人になってずっと、人材マーケットと向き合ってきました。

特に金融業界の採用や転職の現場に立ち会ってきて
もっと日本の金融を強くしていきたいし、
金融業界ではたらく人たちがもっと活躍できる場所を
切り拓き、創っていきたい。


学生で金融業界への就職を希望している人も多いようです。

キャリアパスや求められるコンピテンシー、転職の事例など、
情報提供することもできると思います。


自分にできること、誰かの役に立てることがあるなら
何でもやっていきたい。

会社でやることだけが仕事ではないと思っています。


実際今、何人かの学生の就職活動の相談にも乗っています。

もし金融業界のキャリアについて知りたい方がいれば
是非連絡を下さい。



2011年3月19日土曜日

立ち向かう自由


地震後の一週間が過ぎました。


エネルギーも食料も、不足して初めて必要な量を知り、
多くの人の支えがあって生活していたことを認識しました。


また、首都圏では学校の卒業式の中止や、
採用活動の一時停止なども起きています。


卒業式については、校長先生からのメッセージが
ホームページに掲載された学校もあり、
非常に印象に残ったので紹介したいと思います。


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いかなる困難に出会おうとも、
自己を直視すること以外に道はない。

いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、
それを直視することの他に我々にすべはない。

海を見つめ。大海に出よ。
嵐にたけり狂っていても海に出よ。

鎮魂の黒き喪章を胸に、
今は真っ白の帆を上げる時なのだ。

愛される存在から愛する存在に変われ。
愛に受け身はない。

より一部抜粋

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自分には何ができるんだろう。
何か、今の仕事を通じて少しでも人の役に立ちたい。


どれだけのことができるか、わからない。

でも、立ち向かう自由はある。



2011年3月14日月曜日

明日への決意


3月11日という日を忘れません。

母の故郷である福島県いわき市でもたくさんの被害が
出ているようです。


東京で生まれ育ち、今まであまり意識することはなかったのですが
自分のルーツの半分はそこにあるんだということを強く感じました。

また、海外にいる友人たちからもメッセージを多くもらい
日本人として、ちゃんと今の現実と向き合い、
自分ができることを全力でやろうと決意しました。


自然災害は突然やってきますし、立ち向かっても防ぎきれない
ということはどうしてもあると思います。

それでも、人はその場所を放棄するということはしません。
また、やってくるとわかっていても。


もっと深く根を張って、空に向かって大きく伸びていきます。


自分自身、まだまだ小さく、細い木だと思います。

もっと高く、太く伸びていくために、
外からは見ることができない根っこを強くしていきたい。


地道なことだけれど、誰かに必要とされる存在になるために、
今まだ知らないことを学び、できないことをできるように
継続していくしかないんだと、今の気持ちを書き残します。


きっと、もっと、強くなる。



2011年3月10日木曜日

旅の途中。


今日は振替休日でした。

以前より行きたいと思っていた、イベントに参加してきました。




世界一周を目指す大学生が、なぜ旅に出たいのか、
何をしたいのか、誰に何を届けたいのかという思いを
1500人の前でプレゼンテーションする。


世界一周はしたことないですが、
最初に海外に行こうと思った時のことを思い出しました。


行き先はニュージーランド。

初めての海外なのに、パスポートと航空券しか用意せず、
意思疎通ができなかったことで多少のトラブルはあったものの
それ以降世界を知りたいということが大きなテーマになりました。


一人になって、帰る所があることを知って、
どこに行っても人に助けてもらって、自分も何か返したいと思う。

次いつ会えるかわからないからこそ、その時できることをしたい。


旅は非日常とよく言われるし、そう思っていましたが
最近は日常も旅の一部だと感じるようになりました。


日々起きる事や出会う人と縁を大切にしていくことができれば
日常も非日常も分けて考える必要はなくなるのだと思います。


ずっと、これからも、旅は続きます。



2011年3月2日水曜日

新しいカタチ


冬と春がせめぎあっています。


3月になり、季節が変わり行く狭間にあることを実感しますね。

日曜日は春の陽気の中での東京マラソン、
優勝した川内優輝さんの走りが圧巻でした。

仕事は、埼玉県の県立高校事務職員。

もともとの素質はあるにせよ、実業団の選手と比べれば
トレーニングの効率を高めるにも限界があるはずです。


ただ、日本においては珍しいケースですが、
実は世界のスポーツ界ではこういった事例は珍しくありません。

消防士や銀行員が、自分が勤務する先でのチームがなくても
ラグビーのナショナルチーム入りすることは以前からありました。


実はこういったスタイルは、スポーツだけではなく
ビジネスの領域においても今後進むのではないかと思っています。


ある企業に所属している人が、ある分野に突出して
個人ブランドを伸ばしどんどん外に出て行く。

企業などの組織はそういった人材を輩出する
プラットフォームやハブの役割を果たす。


組織の中でのステップアップ、独立起業という選択肢だけでなく
組織にいながらにして外にも活動のフィールドを自ら創造する。


新しい人と組織のカタチが生まれつつあるようです。



2011年2月13日日曜日

捨てる勇気


充実の3連休でした。

東京でも雪が降る中、苗場にスノーボードに行き、
読みたかった本を読み、観たかった映画を観てきました。


自分の中に吸収していく時間を持つことは大切ですね。


読んだのは、『就活エリートの迷走』という本で、
観たのは、『ウォール・ストリート』という映画です。


どちらも仕事とつながるもので、最近興味も仕事から派生する
ものが多くなってきたな、と実感します。


振り返ってみると、就職活動の時に今やっている仕事を
やりたい!と思っていたかというと、正直そうではありません。

ただ、今思えば大学院で学んでいたことも活かすところはあるな、
とか、自分の仕事を掘り下げて深めてみようと
どこかで覚悟をする、ということなんじゃないかなと思います。


やりたいことがわからない、確信が持てないから動き出せない、
どうしていいかわからないという声は就職でも転職でも
よく聞くことですが、とにかく目の前のことに全力で取り組もうと
思える選択と決断ができれば、それでいいのかもしれません。


決断に至るプロセスにおいて、自分で納得できるように、
主体的に選択するという行為を大事にしてもらいたいと思います。

就職でも転職でも動くも決断、留まるも決断です。
何かをするというだけでなく、何もしない、やめる選択もあります。

決断するということは、選択することであり、何かを捨てること。
いい決断をするということは、前向きに何かを捨てることです。



2011年1月31日月曜日

女神の前髪


2011年になったと思ったら、1月がもうすぐ終わります。

誕生日があったり、いとこの結婚式があったり、
新年会と称して人に会ったりと、いろいろしている間に
気付いたらという感じです。

先日、世界一周してきた大学生たちと話す機会がありました。

旅の話は聞いているだけで、ワクワクしてきます。
それは話し手に熱があるからだと思います。


世界を旅することで得た経験、その素晴らしさを人に伝えて、
人を巻き込んで、人と人をつなげていく。

その発想力と行動力に大きな刺激を受けました。


旅の目的として、「自分探し」を掲げる人もいます。

結局、探すまでもなく自分と向き合うことになるのですが、
嫌になるほど自分と向き合うと、覚悟のようなものが生まれます。


自分はどんな時に楽しいと感じるのか、
自分はどんな人と一緒にいたいと思っているのか、
自分がどうしても許せないことはどんなことか、
自分の感情を動かすものは何なのか。

それを少しでも知っていること、知ろうと考えてみることで、
自分にとって大切なものを嗅ぎ分け、チャンスを掴める。


前髪しかない女神に指一本でも触れるためには、
逃がしちゃいけないものを、普段から意識しておくこと、
前を見て進むことが大事です。



2011年1月16日日曜日

悪魔になるな


寒い日が続いていますね。

今日は映画『ソーシャル・ネットワーク』を観てきました。

これからの人もいると思いますので、中身については触れませんが
新しい価値を世の中に生み出し、広げていくというのは
ワクワクするものだなと感じました。


映画の前にを読むのもいいと思います。


また、今回は日経新聞の春秋の記事を掲載します。

非常に共感できる文章だったので、見逃してしまった就職活動生にも
読んでもらえたら、と思います。


自分の目で、足で、探し続け責任ある選択と決断につなげて欲しい。


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なぜこの企業が上位なのか。
どうしてあの会社の名が見あたらないのか。
就職先の人気ランキングに首をかしげる社会人は少なくあるまい。
商社や銀行が上位を占める調査もあれば、
旅行や化粧品の会社が優位のアンケート結果もある。

就活中の大学生の皆さんに助言しよう。
ランキングなど気にしなくてよい。
調査会社によって結果はかなり異なる。
しかも就職前に抱く会社のイメージと実際に企業社会に出てからの
体感には、大きな違いがある。
就職案内やデータに映る虚像を見破り、社長の言葉や社員の表情から、
企業の素顔に迫って欲しい。

米グーグルのシュミット会長が示した人材活用「10の黄金律」に
「悪魔になるな」という1項目がある。
人間は自分の見方に溺れがちだが、異なる意見に耳を傾け
他者を尊重する環境こそ大事。
組織の長は専制的に判断を下す前に、常に様々な視点を集めるべきだ。
組織をイエスマンだらけにしてはならない—。

当たり前のような話だが、黄金律を実践できる企業はそう多くはない。
個性を伸ばし、より大きな力に高めるために必要なのは、
経営者の構想力と組織の包容力だろう。
人気や知名度ではなく、自分がいきいきと働ける職場を自分の目で
見つけられるか。
そんな独自の眼力がある人材を、企業側もまた求めている。

(2011年1月14日 日本経済新聞 1面 春秋)

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2011年1月10日月曜日

転職は情報戦。


年始第1週、3連休が過ぎ、いよいよエンジン全開です。

土曜日の研修では自分の履歴書・職務経歴書を作成し、
志望企業に対してどのようにアピールするかを
グループでディスカッションしました。


整理する観点は3つ。

・トランスファラブルスキル※次の職場に持って行けるスキル

・志望動機

・自己PR


採用者側の視点を意識して整理します。


・仕事をするにあたってのスキルや知識があるかどうか

・今後のポテンシャル(モチベーションや積極性・熱意など)

・組織風土や周囲の人間関係に適応できるかどうか


一般的にスキルというと、社会人になっての経験から得たもの
が中心になりますが、資格や大学・大学院での研究テーマや
趣味での活動などからも見つけることができます。


自分が身につけたスキルを次の職場で活かし、伸ばしていく
ということを考えると自己分析だけではなく、
やりたい仕事は具体的に何をするのか、どんな企業風土なのか、
そして採用背景は何なのかを押さえる必要があります。


「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」です。