2010年12月15日水曜日

選択と決断


今日は振替休日です。

太陽の光と、澄んだ空気で心身引き締められます。


前回から少し空いてしまいましたが、
12月3日〜5日で韓国に行ってきました。


短い滞在でしたが、韓国の大学生たちと話をしたり、
留学している大学の後輩と再会できたりと、
充実した時間を過ごせました。


今回は、キャリアカウンセリングの際お話する
【Can】【Want】【Must】の三要素を紹介します。


【Can】やれるかどうか

【Want】やりたいかどうか

【Must】やるべきかどうか


特に転職という場合であれば、【Can】の棚卸しから、
【Want】や【Must】との距離やギャップを認識し、
戦略を立てていくことになります。


この考え方については、リンクアンドモチベーション代表の
という本の中で紹介されています。


この本は神戸大学教授の金井壽宏さんと共著であり、
組織やモチベーションについての学問的見方と
ビジネスの現場での見方と両方の視点からの紹介があり、
自分自身、大学・大学院での研究を思い出し、
興味深く読むことができました。


仕事選びに関わらず、人は選択と決断の連続で生きています。

目の前にあるものを選ばない、という選択もあります。

その際に何かの可能性を広げる一方で、何かの可能性は
狭まる、あるいはなくなるということも起きています。


自分が過去どういった選択や決断をしてきたのか、
その理由は何だったのか、そこから判断軸が見えてくると、
過去—現在—未来がつながる感覚が持てるかもしれません。



2010年11月28日日曜日

わかることは、変わること。


昨日は人材業界・企業人事の交流会に参加しました。


考えてみると、同じ業界ではたらいている人たちと
話をする機会というのは今までなかなかありませんでした。


ライバルである一方、業界全体が盛り上がって
より良い社会を作れるような仕事をしていきたい。


人材業界を大きな面と考えた場合、
企業と個人に対する影響力は決して小さくないと思います。



知るだけではなく、わかること。

そして自らが変わろうとしていくことが大事。


何かを知っている状態というだけでは、
何も責任は生じません。

しかしながら、

わかったこと、理解した事を相手に伝えれば
それに対して何らかのアクションをとることが期待されます。


人と向き合う中で、自らが動き変わっていく機会を活かす。

全ての接点は、より良い自分になるためのチャンス。


そして、人と組織がより良い方向に向かう原動力に。



2010年11月23日火曜日

意思という塊


試合前の天気雨が、今日の激戦を物語っていたようだ。


大学ラグビーの早慶戦。

攻めるアカクロ(赤黒:早稲田)と守るタイガー(黒黄:慶應)。


慶應がこの日のために、ひたすらディフェンス・タックルの
練習をしてきたことは前半ゴールラインを背負っての攻防で
強く、伝わってきた。


どちらのOBというわけでもなく、いいラグビーが観たいと
秩父宮に足を運んだ。


いい試合だった。


個人の突破力が強い早稲田と、乱れず分厚いディフェンスの慶應。

10–8という僅差の試合での慶應の勝利。


組織として慶應が強かった。試合を観ていて、この日のために
何を準備してきたか、これだけは必ずやるんだ、という意思が
グラウンドで一つの塊のように動いているのが見えた。


勝負とは、こういうものなのだろう。

分析に基づいた、戦略。

時間や風向きでチーム全員が同じ事を考えているような、戦術。

十分な練習量に裏打ちされた自信とプライド。


ラグビーは、楽苦備と書かれることもある。

楽しさと苦しさを備えているからだと解釈している。


ただ、経験上は楽しい練習なんてほとんどない。

試合に勝てば楽しいとも限らない。

徹底的に苦しんで、苦しんで、やってきたことを試合で表現する。

その瞬間、仲間と成し遂げることが楽しいのだ。


いつまでもその感覚は忘れずに、真剣勝負を楽しめるように、
日々過ごしていきたい。



2010年11月7日日曜日

勝負の秋


秋、特に11月になると思い出すことがあります。


高校3年生の秋、11月5日。


ラグビー全国大会予選の東京都大会準々決勝、
高校最後の試合です。


グラウンドで多くのことを、身を持って学びました。

それは、社会人になってからも大きく活きています。


高校ラグビー部のコーチ、藤島大さん
卒業後言われた一言は毎日のように思い出します。


「いいチーム作りは、いい映画作りと同じ。
 大枠はシンプルに、ディテールは完璧に」


これは個人の仕事にも当てはまります。

仕事を通して成長していきたいと思うのであれば、
自己の成長戦略を持つ必要があります。


まずは、自分が一番伸ばしたい武器を思い切り高め、
磨けるかという観点で環境を見直すこと。

そして、選んだ環境の中で能力を効率的に、
徹底的に高めることではないかと思います。


ちなみに、高校の時のチーム戦略は

『速いテンポの15人ラグビー』


相手より先にボールに集まり、
相手のディフェンスが揃う前に攻撃、
攻撃し続けるというものでした。



2010年10月24日日曜日

予想外を楽しもう。


夜が長くなってきました。


秋が深まる、と言いますが何か物事を掘り下げて考えるには
よい時期になってきているような気もします。


なんとなくこのまま年末に突入するのではなく
ジャンプの前に屈むように思考を巡らせて一段高く、
2010年をまだまだ楽しみたいと思います。


昨日の研修では『計画された偶発性:Planned Happenstance』
という言葉について考えました。


スタンフォード大学心理学教授のジョン・クランボルツにより
提唱されたキャリア論です。


ポイントは奇しくもスタンフォード大学でスピーチを行った
スティーブ・ジョブズの『点と点をつなげる』という話と同じです。


—予期せぬ出来事は、キャリアに影響を与える。

—起きた出来事、イベントを最大限利用すること。

—予期せぬ出来事を、わざわざ創り出していくこと。


予期せぬ出来事は突然の変化でもあり、抵抗が生じやすいものです。

それに対して、オープンマインドで学びながら主体的に取り組むことが
チャンスを掴むことにつながるという考え方です。


日々の生活の中においても、仕事においても、意思決定の積み重ねが
今につながっています。


時には失敗したと感じる判断をすることもあるでしょうが、
巻き戻して選び直すことができるわけではありません。

だからこそ、今歩いている道の延長線上を開拓していくことが
思いもよらなかった場所に到達することにつながります。


これはキャリアは計画通りに積んでいくことが基本的に難しい
という立場から論じられています。

ただ、計画をしても無駄というわけではなく、計画通りに進まない
という場合にそれを糧にしていくという考え方を持つことができれば
より多くのチャンスを掴むことができるということなのです。


さらに、予期せぬ出来事は自分からも積極的に創っていくことが
より多くのチャンスに触れるために必要だそうです。


自信を持って、オープンマインドでいきましょう。



2010年10月17日日曜日

「転職活動」から「転職」への確かな一歩


10月、過ごしやすい日々が続いています。

一方で、これから年末、それが終わったら年度末と
下半期は慌ただしい日々が多くなりがちかもしれません。

やることは多いですが、こういった時こそ追われるのではなく
自分から追いかけて、何かを掴んでいきたいと思います。

今日は「転職活動」と「転職」について書きたいと思います。

「転職活動」は応募、選考を受けて内定までの時期、
「転職」は内定獲得後から入社するまでの時期と
二段階のプロセスが存在します。

特に、現職中の方であれば現職を辞めて環境を変えるということが
いよいよ現実として目の前に迫ってくるのが「転職」の時期です。

自分が選ばれるかわからない中、何かを変えたくて、挑戦したくて
応募する以上、誰でも受かりたい、認められたいと思います。

そうして内定を勝ち得た時、自分がなぜそのポジション/企業に
チャレンジしたいと思ったのかということと、
自分の何を認めてもらえたのか、という点を整理することが
一歩を踏み出す上で重要です。

応募する、活動するというそのこと自体にも勇気とエネルギーが
必要なことだと思います。
自分を試すという意味では認められないこともあり、
痛みを伴うものでもあるからです。

だからこそ、「転職活動」から「転職」への大事な一歩は
納得できる状態で、自分の決断で前に踏み出し、
未来を切り拓いてもらいたいと強く思います。



2010年10月3日日曜日

水と緑の国、ラオス。


10月になり、2010年度下半期スタートです。

ラオスから帰ってきたら、突然のように夏から秋になりました。


今日はラオスの旅で撮った、写真をいくつか載せようと思います。
ちなみに写真は全てiPhone4で撮影しました。


メインはラオスの首都ビエンチャンからバスで11時間かかる、
ルアンパバーンという、古都で仏教の中心地。世界遺産です。




修行をしている僧侶が、早朝托鉢に歩きます。




メコン川の夕暮れ。雨季のため水の量は多く、流れも速いです。

また、首都ビエンチャンとルアンパバーンの間にバンビエンという
小さな町があり、そこで自転車を借りて現地の人の生活も覗けました。




ラオスは、アジアの原風景というか、懐かしさを感じる場所でした。


旅では全ての判断に責任を持つということの意味を痛感します。


あの判断でよかったのだろうか、と思うこともありますが
なぜ、それを選択したのか自分の中で受け入れ、消化できるように
日々過ごしていきたいと強く思いました。


そして、また旅に出ます。